「渓流ベイトフィネスリール」バックラッシュが頻発して使い物にならない場合の対処法

2022年3月23日

渓流ルアーでベイトタックルを使用するメリットは、スピニングタックルに比べて比較的簡単にピンスポットにルアーを打ち込むことができたり、ルアーの回収後すぐにキャスト動作に入ることができるといった手返しの速さがありますが、ベイトタックルはキャスト時にロッドにルアーウェイトをしっかり乗せないとバックラッシュが起こってしまうという難しさもあります。

スピニングリールは、固定されたスプールにラインが巻いてあるので、よほどのことがない限りキャスト時にバックラッシュなどのライントラブルは発生しにくいのですが、ベイトリールの場合はスプールが回転してラインを放出する仕組みなので、ラインの放出スピードよりもスプールの回転速度が早ければすぐにバックラッシュしてしまいます。

特に、渓流ベイトのような5g以下のルアーを使用することが多い場合は、バックラッシュの頻度はさらに高くなります。これは、ラインシステムなどのタックルバランスによる影響も多少ありますが、タックルに原因があるというよりキャスト技術よるものが大半です。

バックラッシュしないベイトリールなんて存在しない

ベイトフィネスリールは、より軽いルアーを投げられるように設計されているものですが、軽いルアーを投げられるようにするためスプールがとても軽くできていて、キャスト時の初速が非常に早く、慣れないうちはフィネスリール以外のベイトリールよりバックラッシュが起こりやすいベイトリールでもあります。

渓流ベイトフィネスリールのバックラッシュが起こるメカニズムと回避方法

フィネス機以外のベイトリールはある程度スプールに重量があるため、どんな形であれキャスト時にロッドにルアーウェイトさえ乗せてしまえば、ラインが放出する力に引っ張られスプールが回転するため、徐々にラインの放出速度にスプールの回転速度が追い付いてくるような形になるので、フィネス機に比べてバックラッシュが起こりにくいのですが、フィネス機はスプールが非常に軽くできているため、ラインの放出速度とスプールの回転速度の差がほとんど生じず、常にギリギリのところでキャストしている状態になります。

これをブレーキをきつくしてバックラッシュしないように調整することは可能ですが、それだと軽いルアーであるが故に数メートルしか飛ばないといった事態になってしまうため、ある程度の飛距離が出せるブレーキ設定でキャストができるようになる練習が必要です。

ブレーキ調整は重要

ベイトリールのバックラッシュ回避に最も重要なポイントの一つはブレーキ調整で、ブレーキを最大にきつくするとバックラッシュが発生することはほとんどなくなりますが、ブレーキをきつくすると当然飛距離が出なくなります。

渓流ルアーフィッシングに飛距離は必要ないといわれていますが、10m投げられるセッティングで5m先のポイントを狙うのと、5m投げられるセッティングで5m先のポイントを狙うのとではキャスト精度にかなりの差が生じてしまいます。

つまり、飛距離に余裕がないキャストでは、近距離であれば近距離であるほど狙いたいポイントにルアーを入れることが難しくなるのです。

大半はキャスト技術の問題

ベイトフィネスリールがバックラッシュする原因は、ほとんどがキャストの問題で、ルアーのウェイトがロッドに乗っておらず、遠心力で投げている場合が大半です。

スピニングロッドに比べて、ベイトロッドは張りが強く、キャスト時に竿をしっかり曲げなければ飛距離が出ないですが、振りかぶって竿を強くすればある程度曲がるものの、それではラインの放出速度が遅くスプールだけが猛烈に回ってしまうため、たちまちバックラッシュを起こしてしまいます。

慣れてくれば遠心力で投げていてもバックラッシュが起こりにくい投げ方ができるようになりますが、ロッドにルアーウェイトを乗せてしっかり曲げてキャストする方法よりキャストコントロールが難しくなる上、飛距離も出にくくなってしまいます。

ラインの巻き量も影響する

ほとんどのベイトフィネスリールの糸巻き量は最大で40~50m程度です。

ベイトリールはラインを多く巻けば巻くほどスプールの重量が増え、バックラッシュしやすくなります。フィネス機も同様で、キャストができているのにバックラッシュを起こすようならラインの巻き量を減らしてみるのも一つの解決策といえます。

僕は普段PEライン35m+ナイロンリーダー1.5mほどのセッティングで楽しんでいて、20投に一回くらいの割合でバックラッシュしますが、ラインの巻き量を20mまで落とすとほとんどバックラッシュを起こすことはありません。

ラインの巻き量を減らしてもバックラッシュの頻度が変わらない場合は、キャストに原因があることがほとんどなので、キャストの見直しを行うしかありません。

▼渓流ベイトフィネスのPEラインについてはこちら

リーダーの結束部分がガイドに引っかかる

渓流ルアーフィッシングのリーダーの結束方法は結び方が色々ありますが、結び目が大きいものだとキャスト時の摩擦抵抗が大きくバックラッシュを起こす場合があります。

しかし、電車結びなどの結び目が大きく太くなる結束方法でも、キャストが上手くなると、結び目が原因でバックラッシュを起こすことはあまりありません。

その他、リーダーの長さも多少影響する場合もありますが、そのような場合は結び目がスプールの中に入るくらいのロングリーダーにすると改善されることがあります。

柔らかいロッドを使用する

ロッドが硬ければば硬いほど竿を曲げるのが難しくなり、キャストも難しくなる傾向があります。

あまりおすすめしませんが、何度練習してもバックラッシュを克服できない場合は、柔らかいロッドで練習してテイクバックの際にロッドにルアーウェイトを乗せる感覚を掴む練習をすると良いでしょう。

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ルアーウェイトが乗るスポットが広く、テイクバックの際も軽い力でティップが入るので非常に柔らかく感じますが、反発力もあり曲げた後の戻りもしっかりしてるのでキャストの気持ちよさを感じられる楽しいロッドです。

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UDグラスを使用しているので、昔のような重くて張りのないグラスロッドのイメージとは違い、軽くてシャキッとしている感覚を楽しめます。

店頭で何度か振らせてもらいましたが、初心者でも竿を曲げる感覚は掴みやすい印象で、バックラッシュ軽減にも一役買ってくれるロッドでしょう。

渓流ベイトフィネスリールでバックラッシュを起こさないキャスト方法

バックラッシュを起こさないキャスト方法は、ロッドの弾力をしっかり使ってあげることで、振りかぶった際にキャストしたい方向の反対側にロッドを曲げてあげることが必要で、渓流トラウトのようにワンハンドキャストが主流の軽いタックルの場合は、腕で振りに行かず手首のスナップを使ってロッドの反発力を活かすとかなりバックラッシュが軽減できるようになります。

手首を返しテイクバックを行った際に後方でピタッと止めるとルアーの重さを感じると思います。ルアーの重さが加わるとロッドは自然に曲がり、曲がった分戻ろうとする力が働きます。

その曲がった分戻ろうとする力を利用してキャストすると、余計な力も要らず飛距離も出せるようになります。

渓流ベイトフィネスリールのバックラッシュ克服は常に攻めの姿勢で

僕も初めてベイトリールでキャストした時はひどいものでしたし、今でも渓流では当たり前のようにバックラッシュします。

ですが、何回もバックラッシュしている内にバックラッシュしない投げ方を体で覚えていきますし、飛距離も徐々に出せるようになってきます。

そして、フィネス機以外のベイトリールでもフィネス機でも、ブレーキ調整は常に攻めの姿勢でいくと上達が早くなります。たとえバックラッシュしてしまっても、経験を積んでいけば最初の頃のような再起不能になるほどのバックラッシュを起こすことも少なくなるので、練習とともに様々なセッティングを試してみて、バックラッシュするギリギリのブレーキ設定の限界値を少しずつ上げていくことで、キャストはどんどん上達していきます。

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