【ロックフィッシュの聖地】室蘭沖防波堤の巨大アイナメ完全攻略ガイド

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北海道はロックフィッシュと呼ばれる大型のアイナメやソイなど、オカッパリから狙えることが良く知られており、盛期には道内外から多くの釣り人が訪れる人気のエリアです。

中でも、室蘭港の外側にある5つの沖防波堤は、ロックフィッシュの聖地とも呼ばれ、渡船でしか行くことのできない釣り場で、釣具メーカー主催のトーナメントの会場になったりと、多くのロックフィッシュアングラーの憧れの地でもあります。

室蘭港沖防波堤で多くのアングラーが狙うのは50㎝を超える特大サイズのアイナメ。

特に室蘭港沖防波堤のアイナメは強烈なパワーの持ち主で、ナメてかかると痛い目に合うこともあるので、特大アイナメに負けないヘビーなタックルで挑む必要があります。

今回は、そんなモンスター級のアイナメが生息する室蘭港沖防波堤の攻略のヒントと、強烈な引きと戦うためのタックルを紹介します。

目次

室蘭港沖防波堤の概要

室蘭港の沖防波堤で釣りをするにはスターマリン株式会社による船渡しを利用します。

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釣期

渡船は通年可能ですが、ベストシーズンは6~7月と10~12月。

渡船料金

3,000円/人

コース

朝と昼の二部制

朝コース

4~9月 集合5:30 /お迎え12:00

10月、11月 集合6:00 /お迎え12:00

12~2月 集合6:30 /お迎え12:00

3月 集合6:00 /お迎え12:00

※迎えの時間は前後する可能性があります

昼コース

集合11:30 /お迎え16:00

※迎えの時間は前後する可能性があります。

予約方法

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注意事項

乗船中及び沖堤防内もライフジャケットを着用。

1名での利用時は他の乗船客と同じ防波堤への渡船になります。

迎えの時間が多少前後するため、予定時刻の15分前には荷物などを乗船場所にまとめておきましょう。

緊急時以外の帰港は3,000円の追加料金がかかります。

室蘭港沖防波堤 各ポイントの特徴

室蘭港沖防波堤は、防波堤の際から沖に向かって基礎石が組まれているところが多く、基礎石周辺や基礎から砂地に変わる境目、もしくは大遠投して広く沖を探るのが基本です。

アイナメを狙うには、室蘭名物のガヤ(エゾメバル)の猛攻を交わして本命を探ることで、ガヤのアタリとアイナメのアタリを見分けられるかが一つのポイントになります。

※室蘭港沖防波堤の海底のイメージ

渡船が可能な防波堤は全部で5か所。

  • 北外防波堤
  • 南外防波堤
  • 赤防波堤
  • 白防波堤
  • 絵鞆防波堤

北外防波堤

全長約1300mの一本の直線的な防波堤で、西寄りの風に弱いのが特徴です。

魚種は豊富で、アイナメやソイを中心に、夏から秋にかけてはヒラメやブリ、まれにマツカワカレイが釣れることがあります。人気のポイントは南端の灯台周辺で、内海側外海側共に釣果が期待できます。

防波堤の際から沖の10~15mにかけては基礎を作る際に積み上げた捨て石が多く、基礎石の切れ目や穴状になっている部分を根掛かりを避けながら丹念に探ると良いでしょう。

南外防波堤

大黒島から西に延びる約800mの直線の防波堤で、大黒島側は消波ブロックが山積みされているシャローエリア。

人気のポイントは中央より西側の外海側ですが、早朝は大黒島側のシャローエリアにも魚が入っていることが多いので、満遍なく丁寧に探ってみると良いでしょう。

アイナメの魚影は濃く、シーズン中は小型ながらヒラメが掛かることがあります。こちらも北外防波堤同様に防波堤基部から20mほど基礎石が組まれているので、根掛かりを避けながら丁寧に探っていきたいところです。

夏以降はフグが多くガヤの魚影も濃いので、リグを工夫をしたりワームの予備は多めに持って行くと良いでしょう。

赤防波堤

大黒島から北に延びる約200mほどの短い防波堤で、アイナメの釣果が比較的安定しているためタイミングさえ合えば良い釣果に恵まれる人気の防波堤です。

特に秋の産卵シーズンがお勧めで、赤灯台側のディープエリアだけに限らず、上げ潮時は大黒島側のシャローエリアにも大型のアイナメが入ってくるので広く探ってみると良いでしょう。

外海側は消波ブロックが高く積み上げられていて危険な箇所が多いですが、穴釣りで良型のクロソイやシマソイ、太平洋側では珍しいハチガラが掛かることがあります。

大黒島を挟んだ南外防波堤側のシャローエリアは、所々岩が沈むゴロタ場で、海藻も多く根掛かりが頻発しますが、遠投すると良型のアイナメが連発することがあります。消波ブロック帯から狙う際には足元に十分注意しましょう。

白防波堤

大黒島から南に延びる150mほどの短い防波堤で、全体的に浅いですが、先端付近のへの字に曲がった辺りから絵鞆防波堤の間の船道は水深があり大型のアイナメが期待できます。

外海側と南端側の消波ブロック帯は穴釣りでクロソイやシマソイがよく釣れますが、大型は少なくアベレージは20~30㎝程度。このエリアはどちらかというと春から初夏にかけて釣果が上がるポイントで、アイナメの産卵が終わる晩秋にも一時的に上向くことがあります。

それほど人気のあるエリアではないので、プライベート感が高く初心者や仲間内だけで楽しむにはお勧めのポイントです。

絵鞆防波堤

白防波堤と絵鞆漁港の間に位置する400mの一直線の防波堤です。

外海側はびっしりと消波ブロックが積まれていて危険なため、港内側と白防波堤側の先端が主なポイントです。

水深がそれほど深くないため、当たり外れの大きいポイントですが、アイナメがシャローエリアに入ってくる秋の産卵シーズンや、春の水温が低い時期に爆釣することがあります。

室蘭港沖防波堤で大型アイナメを狙うために最適なロッド

室蘭港沖防波堤は、沖に生息する大型の根魚にも引けを取らない強靭なパワーを持ったアイナメが多数生息しているため、狙う際はヘビータックルが中心になります。

基本的に足元から付近の障害物周りを探ることが多いロックフィッシュゲームですが、足元付近が不調の場合は遠投して広範囲を探る必要性が出てきます。

そのため、室蘭港沖防波堤では、遠投の効くスピニングタックルと、根から一気に引きずり出せるパワーのあるベイトタックルの二種類を用意するのがお勧めです。

室蘭港沖防波堤で有効なスピニングロッド

消波ブロック帯でのテクニカルなキャストが必要なシーンや、大型のアイナメのようにフッキング後に強烈に根に潜りもうとするような魚は、ロッドの力で一気に引きずり出せるパワーのあるベイトタックルで勝負したいところですが、魚の潜む場所が遠い場合ベイトタックルで狙うのは少々厳しいところです。

そのような場合は、広く探れるスピニングタックルが有効で、遠投性能とパワーを兼ね備えた長めのロッドがおすすめです。

アブガルシア(Abu Garcia) エラディケーター パワーフィネス (Eradicator Powerfinesse) EPFS-810MLT-TZ

東レ(株)独自のナノアロイの最新素材、超々高弾性ナノカーボン55tによる超高感度設計で、僅か1.5gの軽量ルアーから24gのやや重量のあるルアーまでを幅広くカバーしてくれるため、小型のワームにしか反応しない状況でも軽量リグで自然にフォールさせて誘うことができます。

また、青物にも対応するロッドなので、室蘭港でよくある不意の青物の到来時でもそのままジグに付け替えて狙うことができます。

ダイワ(DAIWA) 21 HRF AIR 910H/XH

誰よりも遠くの沖へ飛ばし、尚且つ鋭いフッキングを可能にした超高感度遠投モデル。
軽量で高感度のティップは細かいルアー操作が可能で、強靭なバットでありながらもDAIWA独自のバイアス構造によるスムーズな曲がりで、沖の根魚を一気に浮き上がらせることが可能。

シマノ(SHIMANO) ロックフィッシュ ロッド 22 ハードロッカーSS S910H-3

1oz.のリグを爽快にかっ飛ばす大遠投SPECIALモデル。
誰も攻めていない沖から特大アイナメを引き寄せる遠投性能はもちろん、シマノ独自のスパイラルXやCI4+などのカーボン繊維による剛性感で、タフな使い方になりがちなロックフィッシュゲームでもしっかりとアングラーをサポートしてくれます。

室蘭港沖防波堤で有効なベイトロッド

最近はロックフィッシュ用のベイトロッドは、パワーと遠投性を重視したものが主流になってきています。

そのため、8~10fなどといったレングスが長めのモデルが多いですが、タックルを二本体制にして遠距離をスピニングロッドでサポートする場合は、6~7f台のベイトロッドがお勧めです。

特に、室蘭港沖防波堤のように、岸壁の際から沖に向かって基礎石が敷き詰められているようなポイントでは、穴の中にワームを落としていくような作業が多くなるので、数㎝刻みでの小さなリフト&フォールや穴の中での細かいシェイキングも多用するので、ベイトロッドはあまり長すぎない方が疲労感を感じにくいです。

室蘭沖堤防のアイナメが潜むポイントイメージ

最もこだわりたいところはロッドのパワーで、1oz程度の重さのリグを楽に背負えることと、アイナメ特有のフッキングした瞬間に潜り込む強烈なファイトに対して、ロッドのパワーで強引に引きずり出すことができるH~XHが理想です。

シマノ ハードロッカー SS B76H

防波堤や港内のストラクチャーなどの中に潜む根魚を狙うために最適な1本。

感度が良く軽めのリグでもボトムの起伏をしっかり捉えてくれる高感度設計で、バットのパワーもあるので多少強引なやりとりも可能。ベイトロッドデビューの最初の1本としてもおすすめです。

シマノ ハードロッカー SS B73XH

軽さにパワーを兼ねた近距離戦専用パワー系ショートロッド。
強力なバットパワーで50cmオーバーのアイナメやソイなどのモンスタークラスの根魚を、フッキングした瞬時にストラクチャーから引き剥がします。ショートレングスのため取り回しが良くボートロックにも最適です。

アブガルシア エラディケーター ロックスィーパー ERSC-71EXH

アブガルシア独自のTAF製法により、カーボン含有率100%の超軽量超高感度仕様。

ショートレングスとの相乗効果で、ハードロック用ベイトロッドにありがちな持ち重りなどのダルさも軽減。

ティップはややソフトな設計ですが、全体的に張りがあって振り抜きやすいロッドです。沖提での大型ロックフィッシュデビューにもお勧めの1本です。

防波堤以外にボートロックでの使用もお勧めです。

アブガルシア エラディケーター ロックスィーパー ERSC-80EXH

お勧めしている中では長めのロッドですが、その長さに似つかわぬ操作性で、テクニカルな操作が求められる堤防際や消波ブロック帯などのギリギリを攻めるのにも使える一本。
長さもあるので近距離から中距離までをカバーでき、軽いシンカーもトラブルなくキャストが可能なバーサタイルロッドです。港内はもちろん磯ロックにも対応。
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室蘭港沖防波堤で大型アイナメを狙うために最適なリール

室蘭港沖防波堤の大型のアイナメとスピニングタックルでファイトするには、ある程度力があって遠投性能が高いリールがお勧めです。

ベイトタックルの場合は、巻きよりもボトムを攻めることが多いので、ゴリゴリ巻ける巻き上げ力の強い大型のベイトリールがお勧めです。

室蘭港沖防波堤でアイナメを狙う最適なスピニングリール

室蘭港沖防波堤で大型のアイナメとのファイトに勝つには2500~3000番のドラグ性能の高いスピニングリールが有効です。

また、アイナメ以外にヒラメや青物も想定してジギングロッドなどで長距離を攻める場合は、リールのサイズは4000番程度まで上げても良いでしょう。

シマノ ツインパワー C3000HG

剛性感で定評のあるシマノのリールの中でも特に剛性の強いツインパワーは、タフな環境で酷使されてもびくともしない耐久性があります。
加えてマイクロモジュールギアIIによる巻き心地で、最高峰のステラにも引けを取らない超高感度を実現。小さなバイトも逃さず遠くの獲物もしっかり仕留めます。

シマノ ツインパワー 4000XG

剛性感が強いが故に「重い」がネックとなるツインパワーですが、青物の早く強い引きにに耐えうる耐久性はやはり譲れないところでもあります。
ロックフィッシュには多少大きめの4000XGですが、急に訪れる青物やヒラメを想定しながらロックフィッシュを同時に楽しむにはツインパワー4000XGは最適のリールです。

シマノ 23ストラディック C3000HG

剛性感と耐久性が懸念視されていた旧ストラディックから、メインシャフトの構造やギア周辺のパーツを見直したことでパワフルな巻きが可能になり耐久性も向上。パワーの向上によりロックフィッシュにおいても充分な性能を兼ね備えたリールになっています。

 シマノ アルテグラ C3000HG

価格と性能のバランス面で多くのアングラーから最も高い支持を受けているアルテグラは、コストパフォーマンスの部分では最もお得なリールと言えます。汎用性も高くロックフィッシュにも最適です。
同じくコスパ面で高い支持を受けているナスキーもロックフィッシュゲームにはお勧めのリールですが、ドラグ性能や巻き心地の面など、当然のことながらどれをとってもアルテグラが上です。
ロックフィッシュに関しては筆者が最も多く愛用してきたリールで、02アルテグラから始まって自宅には歴代のアルテグラが4台ありますが、剛性感も高くすべて現役で使えるほど良い状態で現存しています。

ダイワ ルビアス LT3000-CXH

軽さと強さの相反する作用にダイワが本気で取り組んだリールがルビアスLTで、軽さだけでいえば最高峰のイグジストを超える軽さです。
ロックフィッシュにはリールの軽さはあまり求められない傾向にありますが、キャスト回数よりも巻きの時間が長い沖提でのロックフィッシュゲームでは、重くて疲れるリールよりも軽い方が集中力が切れず、時間ギリギリまで攻め続けることができます。

ダイワ カルディア LT3000-CXH

カルディア LT3000-CXHはバスフィッシングに人気のリールで、ロックフィッシュにも向いているリールといえます。
よくライバル機として上げられるストラディックと比較されていますが、カルディアはストラディックよりも若干安いので、その辺りは価格差による性能の違いですから、より良いものを求めるのであればより高いものが良いでしょう。

多少の不満も出ますが、それはどんなに高くて高性能のリールでも、使い込めば当然出てくる問題です。ロックフィッシュで使えるか使えないかでいえば、十分使えます。

室蘭港沖防波堤でのお勧めのベイトリール

近距離のストラクチャー周りを攻めるにははベイトタックルでテンポよく探っていきたいところ。

特に防波堤際の基礎周りは、根がきつく根掛かりが頻発するポイントでもあるため、巻き上げ力が強く高感度のベイトリールで攻めたいところです。

スコーピオン MGL

長年多くのアングラーに支持されてきたスコーピオンは、数々のモデルチェンジを経て遠投性能を強化しつつパワフルな巻き上げ力はしっかりと継承されていて、室蘭港沖防波堤でも活躍してくれるでしょう。

価格と性能差では最もコストパフォーマンスが良いと言えるベイトリールで、初めてベイトリールを手にする方にもお勧めできるベイトリールです。ちなみに、筆者も初めてのベイトリールデビューはスコーピオンでした。

スコーピオン DC HG

室蘭港は一旦風が出始めると中々治まらず、ベイトリールではライントラブルが発生しやすくなりますが、DCブレーキを搭載したスコーピオンDCは風に影響されず積極的にストラクチャーを攻めることができます。
巻物にも対応しますが、どちらかというとパワー寄りのリールのため、室蘭港沖防波堤でも大活躍します。

スコーピオンシリーズの中でも、大型で巻き上げ力の高い300XGはロックフィッシュに最適な仕様です。
ビッグベイトを扱える超ストロング仕様のリールで、遠心ブレーキのピンが8個付いているため、ブレーキ性能が非常に高くバックラッシュを恐れずキャストすることができます。

20lbを100m巻けるワイドスプールで、リグの着底直後からすぐにアクションを加えられるダイレクトな感度は、細かくボトムを探るロックフィッシュゲームにも最適です。
また、300gのビッグベイトも扱えるパワフルなクラド DCは、室蘭港沖防波堤でのモンスターアイナメとファイトするには最適な仕様です。
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室蘭港沖防波堤の大型アイナメを狙うお勧めの仕掛け(リグ)

室蘭港沖防波堤付近に潜む大型のロックフィッシュは、サイズもパワーも規格外な個体が多く、生半可なセッティングでは痛い目に合うこともあるので、大物対応のリグで挑みたいところ。

基本的に根周りを狙う釣りか、遠投してもボトムを切らずに誘うかのどちらかになることが多いので、使用するリグもそれに合わせたリグを使用します。

ラインについては、遠投が効くスピニングタックルではPEライン、ベイトタックルで根周りを果敢に攻める場合はフロロカーボンラインを使用します。

室蘭港沖防波堤でのお勧めのライン

ロックフィッシュゲームで使用するラインは、PEラインかフロロカーボンラインの二択ですが、スピニングタックルとベイトタックルで使い分ける必要があります。

PEライン

遠投が必要なシーンでのスピニングタックルでは、一般的にPEラインを使用します。

 

ロックフィッシュで使用するPEラインはシマノのピットブルが人気ですが、餅は餅屋というように、ライン専門メーカーの以外の製品はラインの劣化が早かったりトラブルが多かったりした経験から、癖が少なく強度があるシーガーのPE X8を長年愛用しています。

 

PEラインは遠投性能を損なわない程度の太さ0.8~1.2号を目安に、ラインの強さは20lb程度がお勧めです。

 

PEラインには必ずリーダーを接続する

PEラインはリグに直結せず、必ず使用するPEラインと同等程度の強さの根ズレに強いフロロカーボンのショックリーダーをセットしましょう。

フロロカーボンライン

ベイトロッドを使用したロックフィッシュゲームでは、伸びが少なく感度の良いフロロカーボンラインが多く使われています。室蘭港沖防波堤も同様にフロロカーボンラインをお勧めしますが、ここぞという時の大事な一本をラインブレイクで逃してしまわないためにも、ラインの強さは磯ロックと同等程度の強さ(16~20lb)がある方が安心です。

根ズレ対策だけに特化して考えるならナイロンラインの方が耐久性は高いです。しかし、比重の関係でフロロの感度には到底及ばないため、足元の際の直下や消波ブロックの隙間だけを狙うのであればナイロンラインの方が扱いやすいですが、少しでもキャストするのであればフロロカーボンラインを選択する方が良いです。

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室蘭港沖防波堤でのお勧めのルアー

一般的なロックフィッシュゲームと同じく、ワームが主体の釣りになります。中でも甲殻類系のワームに実績がありますが、室蘭港にベイトフィッシュが多く入ってくる夏から秋にかけては、一時的にアイナメの捕食対象が甲殻類から小魚に変わることもあります。

特に秋の産卵時期は威嚇によるバイトも多くなってくるので、ワーム以外にはミノーやクランクベイト、場合によってはスピナーベイトなども有効になってきます。

基本的に水の透明度が高い場合は暗めのカラーやクリア系が良く、濁りなどが発生している場合はチャートカラーやシルエットがはっきり見えるブラックやレッドなども有効です。

甲殻類系ワーム

アイナメはカニやエビを好んで捕食していることも多く、甲殻類系のワームが非常に効果的です。

2~4インチほどのワームを使う人が多く、天気や水色、水温、潮の動きになどよって、ワームの色やサイズを選ぶのがポイントです。

小魚系ワーム

港内に入ってくるベイトによってもアイナメの捕食対象が甲殻類から小魚類にシフトすることがあり、産卵時期には卵を守るオスのアイナメが侵入者を排除する威嚇行動が多くなるため、夏から晩秋にかけては小魚系のワームも有効になります。

カラーについては暗めのカラーを中心に様々な種類を用意しておきましょう。サイズについては3~5インチが多く使われていますが、規格外サイズのアイナメやヒラメなども想定して、外道のガヤや小型のソイが食いきれない6インチ以上のものも用意しておくのも良いでしょう。

フラット系ワーム

元々バスフィッシングで使用されることが多いフラット系ワームですが、最近では海でのロックフィッシュゲームでも使う人が増え、多くの実績があります。

大型のロックフィッシュは、甲殻類以外に他の魚の幼魚なども良く捕食しており、釣り上げた大型アイナメの胃袋の中にはカレイの稚魚が入っていることも多いので、状況に応じてフラット系ワームを使ってみるのも良いでしょう。

ハードルアー系・その他

室蘭港沖防波堤はベイトフィッシュが多く入る時期には、ハードルアーでもアイナメが釣れます。

ミノー以外にもクランクベイト、チャターベイトやスピナーベイトでも狙うことができます。特に、ハードルアー系では釣れるアイナメのサイズも大きいことが多く、スリリングなファイトを楽しむことができます。

室蘭港沖防波堤でのお勧めのリグ

室蘭港沖防波堤は基本的にボトムを探る釣りですが、潮の流れがかなり早いことも多いので、テキサスリグが主体になります。

テキサスリグ

円錐状の中通しオモリ(バレットシンカー)に通したラインをオフセットフックに結びます。シンカーが稼動できる仕様のため魚がバイトした時に違和感を感じさせずにフッキングまで持って行くことができます。また、シンカーが先に沈んで後からワームが落ちていく形になるため、不自然な動きが少ないのもバイトを誘うきっかけになります。

ビフテキリグ

ビーフリーテキサスリグの略で、シンカーの横からフックを結んだラインが出てくる形になります。根掛かり防止に役立ち尚且つフォールスピードが速いので、潮が早い室蘭港沖防波堤でもかなり活躍してくれます。

フリーリグ

スイベル付きのシンカーにラインを通し、その先にフックを結んで使用します。

シンカーがフリーなところはテキサスリグやビフテキリグと原理が同じですが、フリーリグはテキサスリグに比べて着水後にシンカーとフックの距離が長くなることにより、テキサスリグよりもワームがゆっくりと沈んでいくため、スローな動きにしか反応しないスレたアイナメにも効きます。

また、細いタイプのシンカーが使えるため、遠投が可能で、防波堤際にびっしりと生える昆布の隙間にも落とし込むことができます。フリーリグはほかの人が攻めきれていないポイントも探ることができるメリットがあります。

ジグヘッドリグ

沖の遠い距離を探る場合は最も飛距離が稼げるジグヘッドリグがお勧めです。

ジグヘッドリグといっても様々な形があり、形によってワームの動きにもかなり影響するので色んな種類のジグヘッドを試してみると良いでしょう。

特に室蘭港沖防波堤では根魚以外にも釣れる魚種が豊富なので、遠距離を探る場合はヒラメや青物を想定したワームとジグヘッドの組み合わせで誘ってみるのも良いでしょう。

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室蘭港沖防波堤の大型アイナメを狙うための誘い方

室蘭港沖防波堤で大型アイナメを狙う際のリグの動かし方は、一般的なロックフィッシュゲームと同じで、ズル引きかリフト&フォールが基本となります。

アイナメはどちらかというと縦の早い動きよりも横の動きに反応しやすい魚なので、誘い方はズル引きが最もよく釣れます。

しかし、潮が早く重いリグを使用することが多い室蘭港沖防波堤では、ズル引きなどの横の動きを多用すると根掛かりが多発してしまいます。ズル引きだけでは中々攻めきれないので、ステイ時間を少し長めに取ったリフト&フォールもお勧めです。

狙うポイントや飛距離、使っているリグの種類や重さによってステイの時間やリフト幅を色々試してその日のパターンを掴むと良いでしょう。

ズル引き

ズル引きにも色々なパターンがありますが、室蘭港沖防波堤では基礎石がある足元から20mより沖はほぼ砂地で、所々に海藻が点在しているような地形なので、海藻周りやカケアガリなどを中心に狙っていくと良いでしょう。

活性が高くバイトが頻繁にある時は、人が歩く速度より多少遅い速度でリールを巻いて、バイトがあっても続かないなど活性が良くないと感じた場合は、かなりゆっくりとした速度でリールを巻き、時々5秒ほど止めて再度巻き始めるとバイトしてくることが多いです。

リフト&フォール

防波堤の際から沖に向かって15~20mは基礎石があることが多く、近投ではズル引きで誘うことが難しくなってくるので、リフト&フォールで誘うのですが、できるだけゆっくりとした速度の方がアイナメのバイトが多くなります。

軽く小さくリフトした後ゆっくりと落としていき、着底後に基礎石の上に乗ったような感覚があったら、ワームが動くか動かないかくらいの小刻みなシェイクをしていくと、ストンと穴に落ちることがあります。穴に落ちたような感覚があればそのまま10~20秒程度ステイの状態を保ち、反応がなければ最初から同じ動作を繰り返していくと良いでしょう。

穴に落ちたリグはかなり根掛かりがしやすくなるため、リグを回収する時は、リールではなくロッドの操作で静かに底を転がすようにして浮かせてから巻き取ると根掛かりを軽減させることができます。

大型のアイナメと外道のバイトの見分け方とフッキングのポイント

外道のガヤのバイトは「コツコツ」や「コンコンコン」といった細かいバイトです。ガヤは魚体が小さい割に意外とバイトがはっきりしていることが多いので、慣れない内は見分けるのが少々難しいこともあるでしょう。

大型のアイナメのバイトは「カツン」といった金属音のようなバイトが多く、一呼吸置いてから次のバイトでフッキングするか、そのまま少しロッドを寝かしてラインを送り出してからフッキングすると良いでしょう。フッキングの際はしっかりラインを張って、ラインテンションが掛かっている状態でフッキングを行います。

室蘭港沖防波堤でのロックフィッシュゲームで他に必要なもの

渡船で行く沖防波堤は一度渡ったら簡単に戻ることができません。室蘭港沖防波堤も同じく、必要な道具を一つでも忘れてしまうと釣り自体が成立しないこともあるので、忘れ物には注意が必要です。

タックル以外に必要な道具のリスト一覧です。ぜひ参考にしてください。

  • 食料・飲料水
  • 防寒具・暑さ対策
  • 簡易救急セット
  • 携帯電話
  • ライフジャケット
  • ランディングネット
  • フィッシュグリップ
  • フィッシングプライヤー

食料・飲料水

室蘭港沖防波堤に渡って釣りをする時間は半日程度なので、食料についてはそれほど重要ではありませんが、暑い時期などは熱中症の危険性が上がるので、必ず飲料水を持って渡船するようにしましょう。

防寒具・暑さ対策

室蘭市は北海道内でも比較的涼しいことが多いですが、暑くなると30℃を超える日もありますし、7~9月の暖かい季節でも最高気温が20℃を下回る日もあります。

また、海上は風が強いことが多く、体感温度はグッと下がります。風がある日は寒さに注意が必要ですが、沖防波堤は日光を遮るものがないため、無風時は過酷な暑さになることもあります。

直前に天気予報をしっかりチェックして暑さ寒さのどちらにも対応できるようにしておきましょう。

簡易救急セット

ロックフィッシュゲームは足で稼ぐ釣りになることが多く、転倒などで手足を擦り剝いたり、指にフックが刺さったりと何かとケガが多い釣りです。

また、フグやカジカなど、小型の外道でも歯が鋭い魚は、フックを外す際に噛まれるリスクもありますし、ソイやギンポ類は鰭が鋭く、刺されると血が出てかなり痛いです。

絆創膏と消毒薬程度の簡易的な救急セット程度のものは持って行った方が安心です。

携帯電話

沖防波堤は緊急時でもすぐに助けが来る場所ではないですが、携帯電話は必ず持っていきましょう。

ライフジャケット

現在、室蘭港沖防波堤ははライフジャケットの着用が必須になっています。法律上は防波堤内の救命胴衣の着用は義務付けられていませんが、渡船してくれるスターマリン株式会社の方で着用条件となっています。

室蘭港沖防波堤は波による浸食で、所々コンクリートが破損していたり隙間が空いている箇所があります。転倒などによるケガや落水など、思わぬ事故を防ぐためにもライフジャケットは必ず着用しましょう。

ちなみに、スターマリン株式会社にてライフジャケットのレンタルがあるようですが、ロックフィッシュゲームは常に転落の危険がつきものですから、持っていない人は今後も様々な釣り場でロックフィッシングを楽しむ場合は、ライフジャケットはぜひ購入しておきましょう。

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ランディングネット

室蘭港沖防波堤のアイナメの重量は、大型のものだと2㎏を超えるものもいるので、ランディングネットを使用しないとロッドに負荷がかかり折れてしまう恐れがあります。

また、特に大型のアイナメは、ランディングネットを使用せずごぼう抜きしてしまうと、コンクリートに置いた衝撃で死んでしまうことが多くなります。

室蘭港沖防波堤は場所によって海面から4.5m以上の高さがある場所が多く、ランディングネットの柄の長さは5m以上のものが必要です。大型のアイナメはリリースの際そのまま海中に落とすと衝撃で死んでしまうので、魚体に負担がかからないようネットに入れて優しく海面まで下ろしてからリリースしましょう。

フィッシュグリップ

室蘭港沖防波堤で釣れる魚の中で口を掴むことができる、いわゆるバス持ちができる魚は、青物以外ではソイとガヤしかいません。

アイナメ以外にもまれにヒラメが掛かることがありますし、よく釣れる外道のカジカの中でもトウベツカジカ(ケムシカジカ)やギンポ類は、噛まれると確実に怪我をするので、特に注意が必要です。

アイナメは歯が鋭く顎の力も強いため、40㎝ほどの中型のアイナメでも必ずフィッシュグリップを使用するようにしましょう。

フィッシングプライヤー

大型のアイナメは口が固く、フックを外す際にも激しくに暴れることが多いので、口の中に手を入れることなくフックを外すことができるフィッシングプライヤーを使用しましょう。

プライヤーは100円ショップのラジオペンチなどでも代用できますが、すぐに錆びて使えなくなるので、長く使いたい人は釣り専用のものを購入した方が良いです。

室蘭沖防波堤の巨大アイナメ完全攻略ガイド「まとめ」

今回は室蘭港沖防波堤のロックフィッシュゲームで狙う超大型のアイナメの釣り方とお勧めのタックルを解説しました。

室蘭港沖防波堤は一年中渡船が行われていますが、普段気軽に行けるような場所ではないので、非日常を体験することができるのも魅力の一つです。

年々釣果は落ちてきて難しくなったと言われている室蘭港沖防波堤のロックフィッシュゲームですが、魚のサイズもストック量も、室蘭港沖防波堤はやはり「聖地」と呼ばれるだけあって、身近に行ける漁港などに比べてスケールが規格外ですから、確実に釣果が見込めるベストシーズンにベストなタックルで挑みたいところです。

室蘭港沖防波堤でモンスターアイナメにチャレンジしてみたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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