春から秋にかけては、海水温の上昇とともにロックフィッシュと呼ばれるアイナメやソイなど、根魚系の魚も動きが活発になり釣れやすい季節になります。
北海道でもここ15年ほどでロックフィッシュを狙うルアーマンが随分と増えましたが、そんな自分もロックフィッシュ歴は15年ほどになります。
▼過去の釣果記録の一部
- アイナメ 54㎝
- クロソイ 46㎝
- カジカ 49㎝
その他にも様々な種類の魚を釣っていますが、ロックフィッシュを長くやっているルアーマンにとっては、上記の記録はごく普通の平凡な数字です。ロックフィッシュはルアーロッド一本で手軽に始められる釣りですが、初心者でも大物が釣れてしまうことがあるとてもに魅力的なジャンルの釣りです。
- ロックフィッシュ狙いに有効なリグ(仕掛け)
- ロックフィッシュ狙いに有効なルアーの操作方法
- ロックフィッシュが釣れない時の対処法
ロックフィッシュは、暖かくなるにつれてどんどん活発化していくので、これから始めようと思っている方向けにシリーズでお伝えしていきます。第三回目はリグの使い分けとルアーの操作方法です。
リグとは?
|
|
いわゆる仕掛けのことで、ロックフィッシュを釣るために使うシンカー(オモリ)やフック(ハリ)のことをリグといいます。
リグにも様々な形があり、それぞれ用途に合わせた使い方があるので、ロックフィッシュに有効なリグの種類をいくつかご紹介します。
- ジグヘッドリグ
- テキサスリグ
- ビフテキリグ
- ダウンショットリグ
- 直リグ
- フリーリグ
- ワッキーリグ
- ノーシンカーリグ
- ネコリグ
- etc・・・
他にもまだありますが、一般的に使われることの多いリグはジグヘッドリグやテキサスリグがほとんどなので、主にこの二つのリグを解説していきます。
ジグヘッドリグ
シンカーとフックが一体化になったリグで、ジグヘッドのフックの部分にワームを取り付けて使用します。ワームのつけ方は頭から縫い刺ししていき、ワームの長さに合わせてフックの先端を上部に出せば完成です。
この時ワームがまっすぐになるようにフックを刺していきますが、短すぎるとワームのテールが長すぎてしまいますし、逆に短すぎるとワームがまっすぐにならず折れ曲がった形になるので、長さを合わせてちょうどいい部分でフックの先端を出します。
ジグヘッドリグは甲殻系のワームを使って底を探る釣りにも有効ですし、小魚のように泳がせて使う釣りにも有効な万能型のリグで、多くのアングラーが使用しています。
テキサスリグ
テキサスリグはバレットシンカーと呼ばれる円錐型の中通しオモリとオフセットフックをセットで使います。
バレットシンカーにラインを通し、先端にフックを取り付けて使いますが、ワームの付け方は頭から刺してすぐに横から抜き出し、抜いたフックをワームの外側から刺して使用します。
ジグヘッドリグより少し複雑ですが、慣れれば初心者でも簡単に作れるリグです。
テキサスリグは、海底の障害物が多く根掛かりしやすい場所を攻める時に有効なリグで、ジグヘッドリグのようにフックの先端がワームの外側に出ないため根掛かりがしにくいといった特徴があります。スイミングで誘うのはあまり得意ではありませんが、底をガンガン攻めることができるのでジグヘッドリグと使い分けると良いでしょう。
ビフテキリグ
ビフテキリグは、ビーフリーテキサスリグの略で、テキサスリグの一種です。ビフテキリグはナス型オモリのような形のシンカーの頭からラインを通すとシンカーのサイドの部分から出てくる仕組みになっていて、ワームの飛行姿勢が良く飛距離を出しやすい上、テキサスリグのように底をズル引きするような使い方も有効です。
価格は少々高めですが、アイナメなどの障害物にへばりつくように身を寄せている魚に対してはかなり有効なので、いくつか持っておくと良いでしょう。
ロックフィッシュに有効な誘い方(ルアーの操作方法)
リグやワームの種類によって使い分けるとより釣れる確率が上がるので、それぞれに合わせた誘い方を是非マスターしておきましょう。
フリーフォール
キャスト後にワームが着底するまでラインにテンションをかけずにそのまま落とす方法で、ワームを急いで着底させたい時などに有効です。ラインにテンションが掛かっていないので、フォール中のアタリはほとんどわかりませんが、着底後ラインのテンションをかけていくと明確なアタリが出ることが多いです。
カーブフォール
キャスト後、ワームが着水した直後にラインの放出を止め、ラインにテンションが掛かったまま落としていきます。テンションが掛かったワームは真下には落ちず、自分に向かって斜めに落ちていきます。ラインにテンションが掛かっている分アタリが取りやすく、ロックフィッシュゲームの中でも多用する誘い方です。
リフト&フォール
リフト&フォールは、ロックフィッシュゲームの中で最も多用する誘い方で、リフト(上げる)フォール(落とす)を繰り返す誘い方です。ワームは動かさないとただのゴムみたいなものですから、動かして魚に興味を持ってもらいたい訳ですが、底をズルズル引きずって誘うズル引きや、スイミングで泳がせるような誘い方で魚が出ないような場合には、リフト&フォールが非常に有効です。
合わせ技も有効
同じリフト&フォールでも、フォール中にテンションをかけないフリーフォールを使用する場合もありますし、スイミング中にリトリーブを止めカーブフォールのような形で誘うこともあります。誘い方一つでも様々なものを融合させることで、中々口を使ってくれない魚に対してもスイッチを入れることができます。
ロックフィッシュが釣れない時の攻略法
ロックフィッシュが根魚と言われている所以は、根(障害物)の周りに潜んでいるからで、海底に何もないような場所では中々釣れにくいので、根が多い場所を探すところから始めるのが釣果を伸ばすポイントです。
ロックフィッシュはラン&ガンが基本
ロックフィッシュは、一か所で粘らず様々な場所でキャストする方が効率が良いため、ラン&ガンが基本。いわゆる足で稼ぐ釣りです。
ライトタックルの機動力を活かして、魚がいるであろうポイントを転々としてき、より多くのポイントにワームを撃ち込むと釣果アップへ繋がります。
テトラポットの隙間や周辺
テトラポットは消波ブロックといって、沖から来る大きな波を遮り港の中に入ってくる波の強さを軽減するものですが、テトラポットはロックフィッシュにとっては良い住処となるため、良いポイントとなります。特にテトラポットの隙間などは穴釣りといってキャストせず真下に落とすだけで簡単に釣れてしまうことも多いので、安全に配慮してた狙ってみると良いでしょう。
海藻付近
海藻が生い茂る奥深くにも大型のロックフィッシュが潜んでいることもあるので、根掛かりを恐れず積極的に攻めて行きたいポイントです。
岸壁の際
岸壁の際もロックフィッシュには良いポイントで、コンクリートの切れ目や捨て石などがある場所が好ポイントです。真下に落としても良いですし、横から壁際スレスレにキャストしてカーブフォールを利用して自然に落ちていく餌のような演出をするのも効果的です。
海底の起伏
ワームを底で引きずっていくと、障害物がなく根掛かりはしないけど何かに引っかったような重みを感じる場所があります。そのような場所は海底に起伏があることが多く、ロックフィッシュが多く潜んでいることがあります。特に船が通る船道は深く掘られているところが多く大きなカケアガリのような形状になっている場合があり、時には大型のロックフィッシュが潜んでいることがあります。
「ロックフィッシュ入門」その②リグの種類の使い分けとルアーの操作方法まとめ
今回は第三回目のロックフィッシュ入門ということで、リグの種類とワームの操作方法、ポイントの探し方などを解説しました。
次回はさらに詳しい対象魚別の攻略法などを解説したいと思いますので、ご参考にしていただければと思います。
|
|
コメント