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「ロックフィッシュ入門その①」対象魚とタックルの選択

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春から秋にかけては、海水温の上昇とともにロックフィッシュと呼ばれるアイナメやソイなど、根魚系の魚も動きが活発になり釣れやすい季節になります。

北海道でもここ15年ほどでロックフィッシュを狙うルアーマンが随分と増えましたが、そんな自分もロックフィッシュ歴は15年ほどになります。

▼過去の釣果記録の一部

  • アイナメ 54㎝
  • クロソイ 46㎝
  • カジカ 49㎝

その他にも様々な種類の魚を釣っていますが、ロックフィッシュを長くやっているルアーマンにとっては上記の記録はごく普通の平凡な数字です。ロックフィッシュはルアーロッド一本で手軽に始められる釣りですが、初心者でも大物が釣れてしまうことがあるとてもに魅力的なジャンルの釣りです。

本記事では、これからロックフィッシュゲームを楽しみたい初心者さんに向けて、以下の三つの項目について解説していきます。

  1. ロックフィッシュで狙える魚種
  2. ロックフィッシュに必要なタックルと装備
  3. 季節と時間帯によるロックフィッシュの狙い方

ロックフィッシュは、暖かくなるにつれてどんどん活発化していくので、シリーズでお伝えしていきます。

目次

ロックフィッシュってどんな魚?魚種別に解説

ロックフィッシュとは、岩礁帯や海藻が生い茂るような「根」に潜む定着性の高い魚で、「根魚」とも呼ばれ、ソイやカサゴ、メバル、アイナメなどが主なターゲットです。

主な釣り場は、磯などの岩礁地帯の他、水深のある漁港や、大型の商工業港など、身近な場所でも狙うことができる魚種です。ルアーロッドなどの比較的ライトなタックルにワームなどのソフトルアーで狙う手軽な印象の釣りですが、時には50㎝を超える大型魚が掛かることもある非常にスリリングな釣りでもあります。

ソイ

ソイは様々な種類がいますが、代表的なクロソイで最大で50㎝前後、平均的なサイズは20~30㎝程度。季節問わず釣ることができる魚種ですが、繁殖のため穏やかな湾内や港内に入ってくる春から初夏にかけてが最も釣りやすい季節です。

大型のソイは根の周りで静かに餌を待つ個体が多いですが、小型~中型の個体は積極的に小魚などのベイトを追い回すことも多く、堤防の際やテトラ周りでよく釣れます。投げて巻くだけで簡単に釣れることも多く、サイズの割に力が強く良く引くため初心者ベテラン問わず人気の魚種です。日中でも釣れますが、ソイ類はほとんどが夜行性のため夜釣りの方が向いています。

カサゴ

根魚の代表格であるカサゴは、地方によってはガシラやアラカブなどと呼ばれ、刺身や煮つけが人気で市場では1㎏2500円を超えることもある高級魚。

最大で30㎝前後、平均的なサイズは15~20㎝程度。ソイと同様に港内でも釣れますが、港の外側の岩礁付近などがよく釣れます。カサゴも夜行性のため日中より暗くなった夜間の方がよく釣れますが、日中はテトラポットの隙間などの「穴釣り」でもよく釣れます。

メバル

ソイとよく似ていますが、目が大きいことからメバル「眼張」と名が付いた説が有力です。メバルもソイと同様複数の種類がいて、最大で30㎝程度、平均的なサイズは15~20㎝程がよく釣れます。一か所に定着するより群れで移動しながら活動していることが多く、甲殻類の他、小魚など動くもをよく追うのでルアーでもよく釣れます。

アイナメ

最大で60㎝。平均的なサイズは30~40㎝程度。南西諸島を除く日本各地の沿岸に生息していますが、北に行くほど大型の個体が多く、関東で40㎝を超えるアイナメは超大物という認識に対し、北海道では50㎝以上の個体を狙っている釣り人が大半です。

大型の個体は潜る力が非常に強くライトタックルではパワー負けしてしまうので、ベイトロッドなどのヘビータックルを使用する人も多いです。首を大きく振る独特な引きの強さで、ロックフィッシュゲームでは非常に人気が高い魚種です。

ロックフィッシュゲームのタックル選びのポイント

メバルや小型のソイなど、20㎝以下の魚が対象の場合はトラウトやアジ用のルアーロッドでも対応できますが、ロックフィッシュは針がかりすると底の障害物へ潜り込もうとする習性があるため、小物以外を狙う際はパワーがある専用ロッドが必要です。

ロックフィッシュ専用ロッド

海底の起伏や障害物の有無を感じながら探ることが大事なロックフィッシュゲームは、ロッドの強さに加えて感度の良さも大きなアドバンテージとなります。

ロッドはジギングロッドなどでも代用できますが、狭いポイントなどへ撃ち込むシーンも多いため、取り扱いがしやすいロックフィッシュゲーム専用の物が望ましく、対象魚によって強さや長さを選ぶと良いでしょう。

小型のカサゴやメバル

20~30㎝程度のメバルや小型のソイが対象のライトロックは、L~Mクラスの7.0~8.0fのロックフィッシュ用スピニングロッドに、2000~2500番のスピニングリールが最適です。

  • 7~8fのスピニングロッド
  • 2000~2500番のスピニングリール
  • ナイロンライン10lbまたはPEライン0.6~0.8号にリーダー8~10lbを接続

女性やお子様にも扱いやすいことが人気のライトロックは、高価な道具は必要なく2万円以内の予算で十分高性能のタックルを揃えられます。

  • 1万円以下のおすすめのロッド

  • 1万円以下のおすすめリール

大型のソイやアイナメ

40㎝を超えるソイやアイナメが釣れる可能性のあるポイントでは、タックルも大物対応のものを選択します。M~Hクラスの8~9fのロックフィッシュ用スピニングロッドに2500~3000番のスピニングリールで対応。ラインは引っ張り強度が強いPEラインに根ズレ対策としてフロロリーダーを使用します。

  • 8~9fのロックフィッシュ専用ロッド
  • 2500~3000番のスピニングリール
  • PEライン0.8~1.0号にフロロリーダー10~14lbを接続

こちらも初心者の方向けにリーズナブルなものを紹介します。

  • おすすめのロッド

  • おすすめのリール

ロックフィッシュ用ライン

ロックフィッシュ専用と謳っているものがありますが、昔と違って丈夫で感度のいいラインが増えてきたので、専用ライン以外のラインでも釣りが可能です。

最初の内はラインの違いに関してわかることはそれほど多くないので、ロックフィッシュ専用に拘らず好みで選んでも良いと思います。ラインの種類や太さは、釣れる魚のサイズや使用しているタックルによって選ぶと良いですが、多くの人が感度と強度を兼ね備えたフロロまたはPEラインを使用しています。

ナイロンライン

しなやかで価格もお手ごろな使いやすいラインです。ナイロンラインは引っ張ると多少伸びる性質があるため、他のラインに比べて感度が悪く感じられることがありますが、食いが悪い時などは逆に魚のバイト(捕食行動)を阻害しにくいので、状況によっては有利になることもあります。

あまりキャストせず、足元の小型のメバルやソイを狙う場合では非常に使いやすいラインです。

フロロ―カーボンライン

ナイロンラインと似ていますが、ナイロンラインより伸びが少なく比重が重いため、ナイロンラインに比べて感度が良く感じられるのが特徴です。

張りが強くライントラブルも起きやすいので扱いには注意が必要で、特にスピニングタックルでは、あまり太いラインを使うとキャストする前からラインが勝手に放出される「バックラッシュ」という現象が起こりやすいので、スピニングタックルでは8~10lb以上のフロロカーボンラインを使うのが難しくなります。

スピニングタックルでは5~6lb、ベイトタックルでは12~16lbを使うのが一般的です。

PEライン

飛距離重視で使うことが多く、主にスピニングタックルで使用することが多いラインです。

直線での引っ張り強度は、他のラインに比べて遥かに強く、大物にも屈さない強度がありますが、根ズレにはめっぽう弱く、岸壁のコンクリートやテトラなどに擦れると簡単に切れてしまうこともあるので、先端にショックリーダーを接続する必要があります。

また。比重がとても軽いので、常にラインテンションをかけておかないと海底の起伏どころか魚のアタリすらもわからないため、リーダーの接続と合わせて初心者には扱いが多少難しく感じられることもあります。

ロックフィッシュゲームで使用するラインの太さは0.8~1.2号を主体に、ロッドのラインキャパシティーの範囲内のものを選択しましょう。

ロックフィッシュ用のルアーの選択とリグの組み方

ロックフィッシュは柔らかい素材のワームで狙うのが一般的です。種類やサイズによって活発に泳ぎ捕食する魚もいれば、根や海藻の隙間に潜み落ちてきた餌を待っている個体もいるので、小魚を模したスイミング系のワームと、底層付近にいる甲殻系のワームをそれぞれ複数のカラーを用意しておくといいでしょう。始めの内は一般的なジグヘッドリグとテキサスリグの二種類を覚えておけばどこの釣り場でも困ることはなく、どちらも簡単に組めるリグです。

ロックフィッシュゲームはワームが主体

ロックフィッシュゲームは主にソフトルアーと呼ばれるワームを使った釣り方が主体です。

スイミングとは文字通り引いて泳がせて使うワームです。ソイやメバルなど中層付近でも積極的に捕食する魚種に効果的で、ロックフィッシュ以外にもアジやサバなども良く釣れます。

ソイやメバルを狙いたい時に使用するワーム

小型~中型のソイやメバルは、海底付近より中層付近を泳いでることが多いので、中層を誘いやすいスイミング系のワームがお勧めです。

使い方としては、3~5gのジグヘッドとセットで使用します。日中の明るい時間帯はクリア系や暗い色が良く、夜釣りはグロー系の目立つカラーが良く釣れます。

大型根魚を狙いたい場合

主に底層付近で落ちてくる餌を待ち構えている大型根魚に対しては甲殻系のワームがお勧めです。

障害物周りを積極的に探るため、テキサスリグなどの根掛かりを回避しやすいリグを使用します。

リグの組み方

ロックフィッシュを狙う場合の仕掛け(リグ)は様々な方法がありますが、始めの内はジグヘッドリグとテキサスリグの二種類を覚えておくだけで十分釣りになります。

ジグヘッドリグ

オモリとハリが一体となったもので、ワームの頭からまっすぐ縫うように刺して適度な長さの所でハリの先を出してあげるだけの簡単なものです。途中でねじれたり曲がったりするとワーム本来の動きを損なってしまうので、まっすぐになるよう刺していきます。基本的に投げてただ巻くだけの簡単な操作で釣れますが、巻きスピードの強弱などもつけるとより効果的です。

テキサスリグ

バレットシンカーと呼ばれる円錐状の中通しオモリにラインを通し、ラインの先端にオフセットフックと呼ばれるハリを結んで使います。ワームのつけ方は、頭から刺してすぐに横から貫通させてチモトまで差し込み、シャンクの長さとワームのサイズを合わせてワームの中央部に刺して上へ貫通させてハリ先を出します。文章だとわかりにくいですが実際にやってみるとすごく簡単です。シンカーとフックの間にビーズを挟んで音を出して魚にアピールすることもあります。

ロックフィッシュに必要な装備

ロックフィッシュゲームは、安全対策も含めてタックルの他に必要なアイテムがあります。必ず持っていなければいけないということはありませんが、持っていないと困るシーンも多いので是非準備して釣り場に行きましょう。

ライフジャケット

ロックフィッシュゲームは足で稼ぐ釣りなのでポイントの移動が多くなります。足元が不安定な場所での魚の取り込みや、船を係留しているロープなどに躓いたりすることもあり転落のリスクが高い釣りでもあります。義務ではありませんが、最近ではロックフィッシュを楽しむアングラーのライフジャケット着用率は年々上がってきています。

港内では自動膨張式が身軽で便利ですが、磯などでは転落時に岩などに擦れると、浮力体が破れてエアーが抜けてしまうことがあるので、ベストタイプのものを使用しましょう。

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ランディングネット

大型のアイナメなどはコンクリートの上に強引に抜き上げると、自重の影響でショック死してしまうことがあります。特に40㎝以上のアイナメは陸揚げすると弱るのも早いので、キープして食べる以外はランディングネットを使用し速やかにリリースしましょう。

岸壁などでは、シャフトの長さは4~5m、場所によっては5.4~6m以上の長さが必要になることもあるので、ポイントに合わせて長さを選ぶと良いでしょう。

 フィッシュグリップ

小型のソイやメバル程度ならそれほど歯も鋭くないので口の中に手を入れても怪我をすることはありませんが、場所によってはヒラメやカジカの他、ギンポなど、歯やヒレの鋭い危険な魚が釣れることがあるので、安いもので良いのでフィッシュグリップを持っておいた方が安全に釣れた魚を扱うことができます。

フィッシングプライヤー

ロックフィッシュは口が大きい個体が多く、時にはワームを丸飲みしてしまうことがあり、フックを外す際に口の中に手を入れるのは危険なのでプライヤーが必要になることがあります。100円ショップなどで売っているペンチでも代用できますが、海は錆びてしまいすぐに使えなくなってしまいます。

キャップライト

ラインを結んだりする他、足場の悪い所を歩く際にもライトで照らしながら進まないと思わぬ事故を招く恐れがあるので、夜釣りでは必需品です。

小型で軽量のものが使いやすいですが、ロックフィッシュゲームはシンカーやフックなどを頻繁に交換するので、光量は最低でも1000lm以上のものが良いです。

ただし、あまりにも光量が高すぎるものは、電池の持ちが悪く、釣りの途中で切れてしまうこともあるので、電池の持ちと明るさのバランスを考慮して選びましょう。

「ロックフィッシュ入門」その①対象魚とタックルの選択まとめ

主に、入門編として初心者向けのロックフィッシュゲームに必要なタックルや装備などを紹介しました。次回はタックル別の機能や使い方のコツなどの解説を行っていきますので、よろしければ読んでみてくださいね。

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初心者にも案外簡単に釣れてしまうのが、ロックフィッシュゲームの魅力です。身近な漁港などで手軽に始められる釣りなので、道具を揃えて気軽に始めてみてはいかがでしょうか。

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