【2024年版】筆者が独断で選ぶ渓流ルアーロッドランキング25選(スピニング編)

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渓流ルアーフィッシングは、ルアーを使って渓流域に生息するトラウトをで狙う釣りです。

渓流域では、河原には草木が生い茂り、水中には岩や倒木などの障害物がある野生味あふれるフィールドが多いです。

そのため、渓流用のルアーロッドがマストアイテムとなるのですが、そのような釣り場に合わせるにはどのようなロッドを選べば良いのでしょうか?

今回は、北海道で長年渓流ルアーフィッシングを楽しんでいる筆者が、独自の目線で2024年版のお勧め渓流ルアーロッドをランキング形式でご紹介します。さらに、各ロッドの特徴や使用感についても詳しく解説します。

これから渓流ルアーフィッシングを始める方や、新しいロッドをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

渓流ルアーロッドを選ぶ時のポイントは三つ

渓流ルアーロッドを選ぶ際に大切にしたい基準は以下の三つです。

  1. ロッドの長さ
  2. ロッドの硬さ
  3. ロッドの重量

渓流ルアーフィッシングでロッドに求められる性能は、主にキャストコントロール精度とルアーの操作性、そして魚のバレにくさです。

渓流ルアーフィッシングで使用するルアーの種類は主にミノー、スプーン、スピナーです。

その中でも最も多く使用するミノーの操作性については、ある程度ロッドに張りの強さがないと、流れの早い渓流域でのルアーの操作性が悪くなってしまいます。

しかし、ルアーの操作性を高めるために、ロッドに張りの強さを求めると、逆に渓流魚の繊細なバイトを弾いてしまう機会が増えてしまいます。

したがって、ロッドに張りの強さを求めすぎると、バラシの確率が上がってしまいまうため、ルアーの操作性を落とさずバイトを弾かない柔軟性という、この二つの矛盾をクリアしているロッドが「良い渓流ルアーロッド」の条件となります。

渓流ルアーロッドを選ぶ時のポイント①:ロッドの長さ

渓流ルアーフィッシングで最も重要視したいのがロッドの長さです。

渓流域では障害物が多くキャストがしづらいシーンも多くなるため、ロッドが短ければ短いほどルアーのキャスト精度が上がります。

しかし、ロッドが短すぎるとルアーの飛距離を出すことができず、狙いたいポイントまでルアーを飛ばすことができなくなるため、釣果は半減してしまいます。

昔は5~6フィート程度の長さが主流でしたが、PEラインの登場などにより、ライン自体の遠投性能が上がっていることや、ロッドそのもののキャスト性能も向上しているため、よりテクニカルな操作がしやすい5フィート前後のショートロッドも多くなっています。

したがって、渓流ルアーロッドを選ぶ際は、ある程度操作性が高くて飛距離も出せる4.5~5.5フィートの長さを目安に選ぶと良いでしょう。

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渓流ルアーロッドを選ぶ時のポイント②:ロッドの硬さ

渓流ルアーロッドを選ぶ時の大事なポイントでもあるロッドの硬さについて。

渓流ルアーロッドの硬さとは、主にロッドの強さを表すもので、ULやLなどで表記されています。

単純にロッドの強さといっても、ロッドが曲がるために必要な力の強さだけでなく、ロッドが曲がってから戻る反発の強さや収束の速さ、背負えるルアーの重さなど、複雑な関係性があります。

また、ロッドの硬さであるULやLなどの表記は、それぞれのメーカーの基準で決めているため、同じULでもメーカーによって硬さが違います。よって、A社のLよりもB社のULの方が硬いということもあります。

したがって、ロッドを選ぶ時は釣具店で自分で手に取ってみた方が、よりロッドの特徴がわかりやすいのですが、それでも実際にリールを付けてルアーを投げてみてから初めてわかる特徴も多いものです。

ロッドの硬さは一般的にULが適していますが、自分が使用したいルアーの重さやラインの強さが適合しているか確認してから購入することが大切です。その中でも、ある程度張りがあり、よく曲がるロッドを選ぶと良いでしょう。

渓流ルアーロッドを選ぶ時のポイント③:ロッドの重量

渓流ルアーフィッシングでは、シングルハンドキャスト(片手投げ)が主体となるため、ロッドは軽い方がキャストコントロールの精度が向上します。

もちろん、リールの重さも大きな影響を与えますが、ロッドの重心によっては感覚的に実際の重量以上の重さを感じることがあるため、できるだけ軽いロッドを選択すると良いでしょう。

ただし、ロッドが軽ければ軽いほど良いというわけではありません。ある程度の強度や耐久性も必要ですから、渓流域で最も多く使われる5フィート前後のロッドでは、70~90g程度が適しています。

90gを超えるようなロッドでも、実際の渓流ではそれほど重さを感じることは少ないですが、長時間投げ続けているうちにダルさを感じてくるロッドもあります。

筆者が独断で選ぶ渓流ルアーロッド(スピニング)ランキング25選

今回の記事では、主に25~45㎝程度のサイズの対象魚を想定したロッドを紹介します。

経験上、小渓流での取り回しの良さと、本流域の大きな魚に対してもある程度対応できるパワーを兼ね備えたスペックのロッドがお勧めです。

1位 シマノ 21 カーディフNX S48UL-4

全長 4.8フィート
継数 4
仕舞寸法 39.8㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.2-0.6号/PE
自重 69g

渓流域におけるバーサタイルスピニングモデル

ヘビーシンキングミノー主体の現代の渓流ルアーフィッシングに合わせた設計にも関わらず、軽量のフローティングミノーや小型のスプーン、スピナーなど、オールラウンドに遊べる渓流ルアーロッドです。ダウンでのヘビーシンキングミノーを操作するパワーを持ちながらも、激しく暴れる渓流魚をしっかりと曲がる柔軟なティップで追従しバラシを軽減します。

4.8フィートと短めな設計ですが、癖のない扱いやすいロッドで、源流域から中規模本流域までこれ一本で楽しめるバーサタイルなモデルです。

使用したいルアー

2位 スミス トラウティンスピン リアルフレックス TRF-53

全長 5.3フィート
継数 2
仕舞寸法 82cm
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~8g
適合ライン ~6lb
自重 71.5g

操作性の高いバーサタイルモデル

トラウティンスピン リアルフレックスTRF-53は、D-コンタクト63も楽々扱えるロッドパワーがありながら、しなやかに曲がるブランクでバラシを軽減するバーサタイルなモデルです。キャスト時は少しの入力でティップが入るため、キャストコントロール性が高く、張りの強いバットパワーと柔らかいティップのクッション性で、トゥイッチング時にルアーが飛び出しやすいダウンストリームでの操作性も抜群です。

カーディフNXと並んでユーザーを選ばない扱いやすい設計で、トータルバランスに優れたお勧めのロッドです。

使用したいルアー

3位 ダイワ Silver Creek Trad 48UL

全長 4.8フィート
継数 2
仕舞寸法 74㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.3-0.6号/PE
自重 68g

トラウトフィッシングにおける、キャスト、コントロール、ランディングまでのすべての基本動作をより快適に行えるよう一新。フリップキャストやバックハンドキャストなど、渓流域で多用するテクニカルなキャストも意のままに操ることができ、且つ飛距離を出せる調子はアングラーの要求に対して素直に答えてくれる一本です。

前作の弱点であった張りの強さを見直し、よりマイルドな仕上がりにしたことで、キャスト精度や操作性、バラシにくさが向上しています。

使用したいルアー

4位 スミス トラウティンスピン リアルフレックス TRF-49

全長 4.9フィート
継数 2
仕舞寸法 74.5㎝
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~8g
適合ライン ~6lb
自重 70g

よりテクニカルな操作性

トラウティンスピン リアルフレックスTRF-49は、同シリーズのトラウティンスピン リアルフレックスTRF-53と比べて10㎝ほど短い分、若干張りが強く感じられます。ルアーの飛距離は多少落ちますが、その分操作性は上がるので、小渓流や源流域などのキャストを邪魔する障害物が多いフィールドでは、トラウティンスピン リアルフレックスTRF-49の方が有利な場面も増えます。

使用したいルアー

5位 シマノ カーディフ ネイティブスペシャル S47UL-3

全長 4.7フィート
継数 3
仕舞寸法 50㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.2-0.6号/PE
自重 79g

細身でありながらハイパワーなロッド

カーディフNXシリーズに比べて張りが強いですが、曲げればかなり曲がる楽しいロッドです。小さな入力でもルアーの飛距離を出せるため、キャストテクニックに自信がある方にお勧めなロッドです。張りが強い分、小型魚の小さなバイトは弾いてしまうこともありますが、50㎝近い大型のトラウトでもロッドを伸されずに寄せるパワーを持った一本です。

使用したいルアー

6位 テンリュウ レイズ スペクトラ RZS51LL

全長 5.1フィート
継数 2
仕舞寸法 79.5㎝
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~8g
適合ライン ~5lb
自重 66g

トゥイッチングが楽しい玄人向けのロッド

レイズ スペクトラ RZS51LLは、ロッドの張りが強く入渓から脱渓までミノーイング一本で通したい人向けのロッドです。尖った性能は一見使いにくさを感じるシーンもありますが、フィールドによっては非常に強い武器となります。

バーサタイルなロッドでは中々体感できないテンリュウ レイズ スペクトラ RZS51LLのシャープな振り抜きは、弾丸ライナーでピンポイントキャストを決め、激流の中でヘビーシンキングミノーをキビキビとトゥイッチしたい人には最適なロッドです。各マテリアルは所々に高級感が漂いアングラーの所有欲を満たしてくれる一本です。

使用したいルアー

7位 スミス トラウティンスピン マルチュース TRMK-483UL

全長 4.8フィート
継数 3
仕舞寸法 50㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン ~6lb
自重 83g

乗りの良さを高めたソリッドティップのフルグラスモデル

障害物の多い源流域やボサだらけでキャストするスペースが狭いなど、時によっては無理な体勢でキャストするシーンが多いもの。そのようなキャストが難しいポイントでは、ティップだけで投げる振り幅の小さなキャストを多用します。

トラウティンスピン マルチュース TRMK-483ULが持つ柔らかいティップは、軽量のルアーもしっかりウェイトを乗せてキャストでき、タメが効くフルグラスロッドの恩恵で小型魚でもしっかりとキャッチする乗りの良さを実感できます。

使用したいルアー

8位 ダイワ ワイズストリーム 48UL-3・Q

全長 4.8フィート
継数 3
仕舞寸法 52
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.3-0.6号/PE
自重 75g

ロッドアクションを重視したテクニカルな操作性

ワイズストリーム 48UL-3は胴調子寄りのレギュラーアクションで、非常に良く曲がるロッドです。しなやかな曲がりの恩恵により、バラシを軽減するだけではなく、源流域や小渓流などで多用する軽量で小型のミノーなどの、キャスト時にロッドにルアーウェイトを乗せるのが難しいルアーもより投げやすくなっています。

主に源流域から上流域などで、狭いポイントに正確なキャストが求められるシーンで活躍してくれます。

使用したいルアー

9位 ダイワ シルバークリーク グラス プログレッシブ 48UL-G

全長 4.8フィート
継数 2
仕舞寸法 74
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.3-0.6号/PE
自重 68g

超高密度グラスとチタンフレームガイドで抜群のキャストフィールを実現

グラスロッドにありがちなダルさを軽減するために、やや先調子の仕様で、抜群のキャストフィールを感じられるロッドです。グラス特有の粘りにより、暴れる獲物に対してしっかりとロッド全体で曲がってくれるため、バラす確率を大幅に軽減。

超高密度グラスにより、水中から手元に伝わる情報量が多く、チタンフレームガイドの恩恵でロッドの軽量化も実現。重くなりがちなグラスロッドでも68gと、かなり軽量なロッドとなっていて、主に源流域や小渓流などの、小場所が多いフィールドで大活躍してくれるでしょう。

使用したいルアー

10位 ダイワ Silver Creek Trad 53UL

全長 5.3フィート
継数 2
仕舞寸法 74㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.3-0.6号/PE
自重 68g

「投げる」「掛ける」「寄せる」全体の総合力が優れたオールラウンダー

Silver Creek Trad 48ULに比べて、約13㎝長い分よりマイルドな投げ感が得られるため、キャスト時のタメを有効に使えるロッドです。主に水量の多い本流の上流部をメインに使いたいロッドですが、小渓流や開けた源流域、里川など、フィールドを選ばないオールラウンダータイプ。全体的にクセが少なく、初心者から上級者まで全てのアングラーを楽しませてくれる一本です。

使用したいルアー

11位 ティムコ Path Prover PRV52SL-2 “Crisp Twitcher”

全長 5.2フィート
継数 4
仕舞寸法 40.5㎝
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン -1.0号/PE
自重 73g

トィッチングでガンガン攻めたいミノー特化型ロッド

「Crisp Twitcher」そのの名の通り激流の中でヘビーシンキングミノーをガンガントゥイッチできる張りの強さと、大物に対してもしっかり寄せるバットパワーが強みの一本です。大口径ガイドによるライン抜けの良さとシャープなキャストフィーリングで、常に大型魚を追いかけ続けるベテランアングラーも納得の設計です。

使用したいルアー

12位 ティムコ エンハンサー E53L-2

全長 5.3フィート
継数 2
仕舞寸法
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~7g
適合ライン ~6lb
自重 66g

バラしにくさとパワーを兼ね備えた万能タイプ

しっかり曲げて確実に魚を獲るトラウトロッドという設計ですが、バラしを軽減するしなやかさの中にパワーのあるロッドです。3g程の小型の軽量ルアーを扱うのが得意のロッドで、里川や中規模本流などに潜む大型のヤマメやイワナを狙うのが楽しい一本です。

使用したいルアー

13位 シマノ トラウトワン NS S47 UL-4

全長 4.8フィート
継数 4
仕舞寸法 39.8㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~6g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.2-0.6号/PE
自重 70g

携帯性と扱いやすさを重視したエントリーモデル

4ピースでありながら非常に良く曲がるロッドで、キャストのしやすさに特化した初心者に優しいロッドです。見た目の高級感は上位機種には及びませんが、軽量高強度素材CI4+などの上位機種に劣らぬマテリアルを採用しています。感度と操作性が高く、小さな力で良く曲がる割に40㎝を超えるような大型のトラウトもしっかりキャッチできるパワーは、上流域や小渓流、里川などでも頼れる一本です。

使用したいルアー

14位 ダイワ ピュアリスト 53UL・W

全長 5.3フィート
継数 2
仕舞寸法 83㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.2-0.6号/PE
自重 84g

源流域から中流域まで幅広く使用できるオールラウンドモデル

ネイティブトラウトロッドのスタンダードモデルとして、やや先調子の仕様はスプーン、スピナーからシンキングミノーの釣りまで対応。源流域から中流域まで幅広く使用できるオールラウンドモデルで、価格を含め性能面で初心者が最初の一本としても最適なロッドです。

使用したいルアー

15位 ジャクソン カワセミラプソディKWSM-S52UL

全長 5.2フィート
継数 2
仕舞寸法
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~6g
適合ライン ~4lb
自重 91g

カワセミラプソディシリーズは、全体的にトゥイッチング主体の釣りに特化した張りの強いロッドが多いですが、このKWSM-S52ULはバットからベリーにかけて強さを残したままティップ付近から大きく曲がるような設計です。これによりトゥイッチングのしやすさをそのままに、繊細なトラウトのバイトを即座に吸収し、ミスバイトを防ぐことでバラシが軽減されます。キャストはしっかり低弾道で投げたいけど、バラシを軽減する柔軟さも欲しい欲張りなアングラーに向いている楽しいロッドです。

使用したいルアー

16位 パームス シルファー SYSSi-53UL

全長 5.3フィート
継数 2
仕舞寸法
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~6g
適合ライン ~5lb
自重 62g

ハイスピードのルアーをキャストするグラファイト仕様

カーボン繊維の中でも高弾性であるグラファイトを使用したキャスト重視のロッドで、ミノー以外にもスプーンやスピナーなど、シチュエーションごとにルアーを変える頻度が高いアングラーも楽しめるよう設計されているロッドです。どちらかと言えば初心者向きのロッドではありませんが、バーサタイルタイプのロッドでは少し物足りなさを感じる方にはお勧めです。

使用したいルアー

17位 ティムコ フェンウィック GFS50SL-5J

全長 5.0フィート
継数 5
仕舞寸法 37.5㎝
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~7g
適合ライン ~5lb
自重 84g

古き良き時代を思い出させてくれる飾り巻きが特徴的

古くから根強いファンがいるフェンウィックシリーズも、時代の流れにより様々な仕様のロッドを作ってきました。中でもこのGFS50SL-5Jは、源流域から中流部まで様々なフィールドで遊べる一本。柔らかさの中にしっかりと振り抜けるブランクのパワーは、近距離だけでなく中長距離も狙えるオールラウンダータイプのロッドです。

使用したいルアー

18位 シマノ 17 トラウトワン S48UL-G/4

全長 4.7フィート
継数 4
仕舞寸法 39.3㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~7g
適合ライン 2-6lb/ナイロン 0.2-0.6号/PE
自重 70g

トラウトワン NSのグラス仕様

トラウトワン NSに比べてかなり曲げやすく、フリップキャストなどのテクニカルなキャストも容易なかなり遊べる楽しいロッド。グラスロッドはカーボンロッドに慣れている方にはダルさを感じることも多いですが、70gとかなり軽量で、様々なキャストができるため、キャストスペースのない源流域や小渓流などの一発勝負のポイントでも、思い通りにキャストコントロールができる一本です。

使用したいルアー

19位 アブガルシア Troutin Marquis Asrai (トラウティン マーキス アスレイ)TMAS-492UL

全長 4.9フィート
継数 2
仕舞寸法 75.2㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~6g
適合ライン ~5lb
自重 81g

2万円をアンダーするハイエンドモデル

デザイン、性能ともに定評のあるアブガルシアの人気シリーズ「トラウティンマーキス」の新しいラインナップとして登場したトラウティンマーキス アスレイ。東レの技術であるT1100G(高強度・高弾性率炭素繊維)はロッドメーカーも多く採用している技術で、非常に粘り強く強度がある渓流ルアーロッドには理想的な素材と言えます。トラウティンマーキス アスレイTMAS-492ULは、その中でもバーサタイルなモデルとして、源流域からボサの多い里川、小渓流など、様々なフィールドで活躍してくれるでしょう。

使用したいルアー

20位 パームス エゲリア ネイティブパフォーマンス EFNS-51UL

全長 5.1フィート
継数 2
仕舞寸法
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~8g
適合ライン ~4g
自重 72g

キャストが決まる中弾性ブランク

高弾性ブランクのロッドはメリハリを持たせたトゥイッチでヘビーシンキングミノーを操るのが得意ですが、その分キャスト時のリリースポイントが狭いためキャストが難しく、繊細なトラウトのバイトを弾いてしまうことがあります。ルアーの操作性を多少落としてもキャストやバラシ軽減に貢献するよう設計されたエゲリア ネイティブパフォーマンス EFNS-51ULは、初心者が最初に手にする一本にも最適です。

使用したいルアー

21位 ジャクソン カワセミラプソディ KWSM-S50L

全長 5.0フィート
継数 2
仕舞寸法
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~8g
適合ライン ~6lb
自重 91g

カワセミラプソディシリーズの最人気モデル

シンキングミノーに特化したアクションで、ヘビーウェイトのルアーを扱うのが得意なロッド。やや先調子のブランクは、岩などの障害物の多い上流域からボサの生い茂る里川など、フィールドを選ばない器用さも持ち合わせています。どちらかというと初心者向けのロッドではなく、バーサタイルなモデルに少し物足りなさを感じている方などが二本目に選ぶのにお勧めなロッドです。

使用したいルアー

22位 テイルウォーク トラウティア フェリーク S50L

全長 5.0フィート
継数 2
仕舞寸法 79㎝
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~7g
適合ライン ~6lb
自重 80g

渓流域で最もオールラウンドに使える一本

渓流ではトラウトに警戒心を持たせないためになるべく遠くからキャストする場面も多く、狭いフィールドの中でも遠投するシーンも多々あります。トラウティア フェリーク S50Lは遠投性能が高い中に近距離をピッチングで撃つ器用さも持ち合わせたオールラウンドタイプです。シンキングミノーを扱えるよう適度な張りがありますが、力の入れ具合に応じて素直に曲がってくれるアクションは、初心者の方にもお勧めな一本です。

使用したいルアー

23位 アブガルシア トラウトフィールド TFS-502UL

全長 5.2フィート
継数 2
仕舞寸法 79㎝
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~6g
適合ライン ~6lb
自重 67g

どこか懐かしさを感じるネイティブトラウトのエントリーモデル

昔の渓流ルアーロッドは比較的低弾性の柔らかめのロッドが主流でした。このトラウトフィールド TFS-502ULも柔らかく初心者に扱いやすい設計になっていますが、昔の渓流ルアーロッドとの大きな違いは重量で、67gとかなり軽量なモデルとなっています。そして、ただ柔らかいだけでなく、曲がってから戻るまでの収縮する強さもあり、エントリーモデルといえど様々なアングラーに楽しんでもらえるように作られています。

使用したいルアー

24位 ジャクソン トラウトシグナル TRSS-48L

全長 4.8フィート
継数 2
仕舞寸法 73.5㎝
ロッドの硬さ L
ルアーウェイト ~8g
適合ライン ~6lb
自重 82g

渓流全体をカバーできるオールラウンドモデル

渓流域で最も有効な4.8fのレングスで張りを残しつつ、ヒット後に暴れるトラウトの動きに追従してくれる柔らかさもあるオールラウンダータイプのロッドです。相性の悪いルアーもなく、ミノーやスプーン以外にもスピナーなどの一定の速度で巻いてくる釣りも可能です。価格も抑えめで初めて渓流ルアーフィッシングを楽しむ初心者の方にもお勧めです。

使用したいルアー

25位 パームス レラカムイ RKSS-53UL

全長 5.3フィート
継数 2
仕舞寸法
ロッドの硬さ UL
ルアーウェイト ~6g
適合ライン ~5lb
自重 89g

ルアーを選ばない軽快な操作性

キャスト時のロッドのブレを最小限に抑えたコントロール性能が高いロッドです。レラカムイシリーズはグリップが短い物が多く、良くも悪くも合わせるリールの重量次第で重心がズレて先重りを感じる人もいると思います。初心者向けのロッドとは言い難いですが、違った感覚を味わいたい方にとっては、レラカムイの中でもオールラウンドタイプであるこのRKSS-53ULを選択肢に入れても良いでしょう。

使用したいルアー

最初の一本は万能タイプのロッドを選ぼう

初めて渓流ルアーフィッシングをする初心者の方は、まずはどれか一点に特化した性能を持つロッドよりも、特別得意なことは少なくても必要なことは大体できる万能タイプのバーサタイルなロッドをお勧めします。

見た目のデザインも大事ですし、メーカーのキャッチフレーズなども参考になりますが、まずは自分のスタイルに合ったロッドを選ぶことが先決です。とはいえ、デザインに関しては、お気に入りの道具を持って川を歩くだけで気持ちは昂るものですから、妥協しつつも気に入ったものを選んでほしいと思います。

渓流ルアーロッドでいうバーサタイルとは

ロッドに求められる性能は様々ですが、渓流では、主にキャストコントロール性能とルアーの操作性、そして、ヒット後に激しく暴れる魚に対してロッドがショックを吸収し、バラさないようスムーズにランディングできるしなやかさが必要です。

しかし、それらの全ての要素を一本のロッドに求めることは不可能です。

例えば、激流の中でヘビーシンキングミノーをキビキビと素早くトゥイッチングさせたい場合は、ルアーにかかる水圧に負けないようなロッドの張りの強さが必要です。

しかし、ロッドに強い張りを求めると、暴れる魚に対してロッドの反発力の強さがショックを吸収しきれなくなり、バラしてしまう機会が増えます。

当然ロッドのスペックに応じて、キャストからランディングまで全ての行程はテクニックでカバーできる部分ではあります。

しかし、理論としては理解していても、初心者の方にはとても難しい要素のため、最初の一本は極端に尖った性能を持つ特徴的なロッドよりも、平均して何でも無難にこなすバーサタイルなロッドが最もお勧めです。

バーサタイルロッドに飽きたら?

キャストが上手くなったと感じてくると、バーサタイルタイプのロッドが物足りなく感じてくることもあります。また、ヘビーシンキングミノーなどを操作する際、柔らかいロッドだと、思った通りにルアーが動いてくれないもどかしさを感じることもあります。

そのような場合、キャストのコントロール性能も含めて、少し張りが強めで全体的にパワーがあるロッドを選ぶと良いでしょう。

逆に、フローティングミノーなどの超軽量プラグを使用する場合は、ロッドの弾力を活かしたキャストの方がコントロールしやすいので、低弾性カーボンやグラスロッドなどの良く曲がるタイプのロッドを選択するのも良いでしょう。

継数と仕舞寸法はフィールドに合わせて選ぶ

大岩が連続する山岳渓流や、堰堤など高巻きする必要があるフィールドでは、ロッドを持ったまま崖を登るとロッドの破損に繋がるどころか、転落して大怪我をすることがあります。

そのようなフィールドで渓流ルアーフィッシングを楽しむ場合は、コンパクトになるマルチピースタイプのロッドをお勧めします。

ロッドの継数については、4本や5本など数が多くなればなるほどロッドの曲がり方に違いが生じてきます。そして、粗悪なロッドはジョイント部分が弱かったり不自然な曲がり方のものもあるので注意が必要です。

アプローチが楽だったり、里川などのアップダウンが少なく歩きやすい河川は、基本的に自然に曲がってくれる2ピースロッドで構いません。

ロッド選びに迷った場合はメーカーのスタッフを参考にすると良い

メーカーがロッドを作る際、フィールドスタッフが開発に携わっていることがよくあります。

しかし、フィールドスタッフは、必ずしも釣りが上手いとは限らず、公式アンバサダーのようないわゆるタレント扱いのような人も多いわけです。

ユーザーの目線としては、釣りが上手くない人が開発に携わっているようなロッドは使いたくないのが本音ですよね。

特に高価格帯になればなるほどその傾向は強くなります。

具体例は出せませんが、中にはこんな人が開発に関わっているの?というようなメーカーも存在します。

おそらく、ランキングに対して疑問を持った方もいると思いますが、そういった理由で、一般的によく売れている人気のロッドでもあえてランキングから外しています。

ロッド選びに迷った時は、メーカーサイトでスペックと開発者やテスターのコメントを確認し、その人がどれだけ釣りの技術を持って開発に関わっているかを、動画などを参考にして判断すると良いですよ。

自分に合ったロッドを見つけて渓流ルアーフィッシングを楽しもう!

本記事では、渓流ルアーフィッシングを楽しむ際に必要なロッドの性能を、独自の目線でランキング形式にて紹介しました。

各メーカーから魅力的なロッドがたくさん発売されていて、どれが良いのか悩む方も多いと思いますが、それぞれのロッドが持つ特徴を参考にすると、きっと自分に合ったロッドが見つかると思います。

最後に要点をまとめます。

  • 最初はオールラウンドなバーサタイルなモデルが良い
  • 長さと硬さは自分のスタイルとホームフィールドに合わせる
  • デザインも重要!

この記事を参考に、ぜひお気に入りのロッドを見つけて美しい渓流でルアーフィッシングを楽しんでくださいね。

渓流ルアーフィッシング初心者に知ってほしい必要な道具についてはこちらの記事を参考にしてください。

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