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「渓流ルアーフィッシング」夏のトラウトはポイントよりもレンジ意識で攻略!渇水にも負けない攻めのルアー操作法

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北海道もやっと暖かい日が多くなってきてトラウト達の活性もかなり上がってきましたね。

雪代が収まって水温が安定してくる5~7月は、一年の中でも渓流魚が最も活発に動く季節で、これから真夏にかけてさらに活性は上がっていくのとは裏腹に、魚はどんどん賢くなっていくため、お盆を境に徐々に釣れにくくなるのが例年の傾向ですが、特に夏以降は渇水の影響などでトラウトの警戒心はますます強くなり、ルアーを見切る目もどんどん良くなっていくので、追わせることはできても中々口を使ってくれないような状況が多くなる時期でもあります。

✔記事の内容
  • 渓流でのレンジキープの重要性
  • 渇水期で確実に釣果を上げるレンジキープ
  • 夏の渓流で効果を発揮するルアーとその操作方法

今回は、そんな夏の渇水時の警戒心が強いトラウトの攻略に役立つ、レンジキープについて解説していきますので是非参考にしていただければと思います。

夏の警戒心が強いトラウトはポイントよりもレンジを意識する

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水生昆虫の羽化が進み、徐々に陸生昆虫への意識が強くなる夏はフローティングミノーなどのトップウォーターの釣りが有効な時期でもありますが、実際のところは鳥などの外敵から狙われるリスクを負ってまでトップに出てきて捕食することはあまり多くなく、どちらかというと安全な水中で捕食をすることがほとんどです。

夏のトラウトは浅い瀬に付く個体が多い

夏は水温の上昇により溶存酸素量の多い瀬に付く個体が多いと言われていて、水中の酸素の飽和溶解度は水温によって変化し、水温10℃では約11㎎/l、水温25℃では約8㎎/lまで下がります。とはいえ、魚のエラは酸素を取り込む能力が非常に高く、この程度の飽和溶解度では酸欠を起こすことはありません。

現に魚が酸欠を起こした場合、鼻上げといって水面付近で苦しそうに口をパクパクさせるもので、稀に流入河川がない沼地などでは酸欠による魚の大量死の話も聞かれますが、渓流では酸欠で魚が死ぬといった話は聞いたことがありません。

よって、夏になるとトラウトが浅い瀬に付く理由は、溶存酸素量の問題よりも、単純に水通しの悪いプールなどに滞留しやすいアンモニアや亜硝酸などの悪い水を嫌って新鮮な水が流れる瀬に集まると考えられます。

魚は流れの緩い所を好む

流れてくる餌を見つけたり外部からの侵入者を追い払うなどの理由で、激しい流れの中にも入ることはありますが、浅い瀬に付く夏の時期でもトラウト達は基本的に無駄な体力の消耗を防ぐため、激しい流れの中心よりも少し外れた緩やかな流れの底に定着しているもので、流心の脇や岩の後ろ側にできる反転流や、落ち込みの底にできる巻き返しなどがそれに当たります。

よって、瀬に付くトラウトを狙うためにトップウォーター用のルアーを使用したところで、他のルアーより釣れるかといえばそうではなくて、浅い中でもやっぱり魚は体力の消耗を避けるため底付近を泳いでいるわけですから、よほど魅力的な餌が流れてきた時にしか反応しないことの方が圧倒的に多いものです。

基本はボトム狙い

カツオやサバなどの青物のように泳ぎ続けないと死んでしまう魚以外は、体力の消耗を防ぐために底付近の穏やかな流れで待機していて、餌を見つけた時や侵入者の排除の時だけ行動することが多いです。

よって、狙うレンジは基本的にボトム狙いが良いのですが、深い場所でも浅い場所でも沈ませるために重いルアーを使うというのは間違いで、状況に合わせたルアーを使用することが釣果に結びつきます。

例えば、草が覆いかぶさる岸際はニジマスが大好きなポイントですが、水深は50~1m程しかなく、このような場所でDコンタクトなどのヘビーシンキングミノーをキャストすると、確実に底の石に当たるので必然的に早めのリトリーブが必要なのですが、このような流れが効いた場所でしかもアップで流す場合は、早巻きだと魚が追い付けず足元まで追ってきて人間の気配に気づいて反転して逃げていくことが多いものです。

トゥイッチングなどで水中でのミノーの滞在時間を伸ばすことは可能ですが、ニジマスはあまり激しいトィッチングを嫌う傾向があるので、ストンと着底するヘビーシンキングミノーよりもフワフワと沈んでじっくり誘える3.0~3.5g程度の軽めのスローシンキングミノーが有利となります。

▼僕がハンドメイドミノーを作っているのはこういったところが理由です。

逆に、画像のような流れが緩やかに効いた深い淵などは、夏の時期は早朝の時間帯が良いポイントで、流れに乗せてゆっくり探ることができる沈下速度の速いスプーンやヘビーシンキングミノーが有効となるので、中層から表層にかけて反応がない場合はヘビーシンキングミノーで探ってみるのも良いでしょう。

トラウトの捕食対象

やはり夏は水面を意識している個体が多いのも事実で、実際のトラウトの胃の内容物を見てみると、それは羽アリや蚊などの小さなものを食べていることが多く、フライフィッシングで使用するドライフライの方が捕食対象に近い疑似餌となります。

よって、普段我々が使っているミノーなどの大きさの餌を食べていることはそれほど多くはありませんが、なぜ魚の形をしたルアーに反応し食いついてくるのかを解説します。

ルアーに食いつく魚の大半がリアクションバイトによるもの

大型のトラウトは魚食性も強く小魚を捕食していることも多くありますが、流れてきた虫なども好んで食べています。では、ルアーで釣れないのかといえばそうではなく、リアクションバイトといってトラウトが自分のテリトリーに入ってきた他の魚を排除するために攻撃する習性を利用したものが渓流においてのルアーフィッシングの本質だと言えます。

特にヤマメなどの気が強いトラウトは、自分の大きさと変わらないようなサイズのミノーにもアタックしてくるので、ルアーサイズを小さくすれば良いというものでもなく、スレて反応がなくなるまではアピール力のある大きめのルアーから試してみるのも良いでしょう。

意図的にリアクションバイトを誘うルアー操作

竿を小刻みに動かして誘うトィッチングがそれに当たるのですが、闇雲にチョンチョン動かしているだけでは夏以降どんどん賢くなっていくトラウトにとっては、カチャカチャとやかましい何物かが目の前を通り過ぎていくだけなので、追うことはあっても攻撃の対象とまではなりにくいものです。

ではどうすれば良いのかといえば、早さよりも動きの強弱で気を引くもので、要するにリアクションバイトは、テリトリーに侵入してトラウトをイライラさせちゃえばもう勝利は目前なわけですから、トラウトの目の前を小魚がまとわりつくような動きをさせて「邪魔だ!どけ!」と、排除するための攻撃スイッチを入れるルアー操作をイメージします。

リアクションバイトは管理釣り場で得た知識

昔フライフィッシングに夢中になっていた頃何度か訪れた管理釣り場では、60㎝を超える大型のニジマスが激しくライズするシーンも多く、ドライフライで狙うも小型のニジマスしか釣れなかった記憶があります。

しかし、目の前にフライを落としても釣れる気配のない大型のニジマスが、小型の個体をフッキングした時に狂ったように追いかけ一瞬にして飲み込んだのです。餌として追ったのか排除するために追ったのかはわかりませんが、ルアーはもちろん小型魚が目の前を通ったくらいでは見向きもしない大型のニジマスが、小型のニジマスが異常な動きをした時だけ反応したということだけはわかりました。

夏の高水温プラス渇水期のポイント

個人的には増水より渇水時が好きです。遡行も楽ですし水に入らず陸からキャストできるので、警戒心の強いトラウトにも多少効くのではないか思っています。

渇水期は狙うポイントが少なく釣りずらいと思う方も多いと思いますが、魚も同じく良い場所には多くの魚が集まるので、餌の奪い合いなどで居心地が悪いものですから、思わぬ小場所が良い場合もあります。

小さな落ち込み

夏の定番中の定番の落ち込みは多くの人が狙うポイントなので、タイミング次第では魚がいないということもありますし、魚がいても相当スレていることも多いものです。

岸際のボサ下

渇水期のボサ下はニジマスの定番のポイントで小場所ほど見逃す人が多く、水深30㎝程度でも思いがけない大物が潜んでいることもあります。ちょっとした変化や草の陰になっているような所は積極的に狙ってみると良いでしょう。

このようなポイントはスローフローティングミノーも活躍します。

大岩の連続

大岩の連続する場所は流れに複雑な変化があり、警戒心の強い夏以降のトラウトも比較的安全に捕食できる場所です。特に大岩や沈み石の下流側は魚が付きやすいポイントなので積極的に狙ってみましょう。

大切なのはレンジキープ力とリトリーブ速度

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今回は、夏の渇水期の攻略法としてレンジの大切さについて解説しました。

  • ルアーの重さと沈下速度に合わせたリトリーブ速度
  • レンジをしっかりキープできるルアーの選択
  • ポイントの特徴(浅い・深い・早い・遅い)をよく観察してルアーを選択する

レンジキープは初心者の方には中々難しいとは思いますが、流れの早さや強さに慣れてくれば、リールを巻く速度やロッドの角度などがどのくらいが良いのかポイントによって使い分けられるようになりますし、沈下速度でルアーの選択してみるのも良いでしょう。

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