「不法投棄」こんなことする奴は山に来るな

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先日とある川の源流部近くに入渓した時のことです。

入渓地点を探していたら河原に駐車できるスペースがあったのでとりあえず車を止めました。

初めて入渓する場所は必ずクマの気配(足跡・糞など)を確認して危険度が高くなければ入渓するようにしていますが、今回も同じように河原を少し見回ろうと川に近づいたところ、魚の内臓が散乱しているのを見つけました。

一瞬クマの仕業?と焦りましたが、クマが川で魚を捕って食べる時は頭だけ食べたり内臓だけを食べて放置したりすることが多いので体などの一部が残っていたりするものですが、今回見つけた魚の内臓は肝やエラだけをきれいに外して川に投げ捨てていった様子で、肝やエラの大きさからかなり大型の魚だったと想像できる状態でした。

しかも一匹だけではなく数匹分。

魚をキープすること自体に否定する気はありませんが、川に魚の内臓を捨てていったことについては厳しく言及していきたいと思います。

目次

食物を自然下に放置することのリスク

自然下に食物を放置することは、そこに野生動物を寄せ付けてしまう原因に直結します。

実際にこの付近はクマの生息域で、今年に入ってからもかなりの個体数が報告されています。

幸い入渓地点は国道や高速道路のすぐ脇で車の走行音が大きいので危険性は低いと思われますが、100mも遡行すれば藪の深い危険な場所でクマなどの野生動物が生活するのに適した環境だと推測できます。

近くには農村地帯や観光施設などもあり近隣の住民は常にクマの存在を意識して生活していると思いますが、地方から来た釣り人や観光客が不法投棄することにより被害を被る可能性も十分にあります。

釣魚の放置は犯罪

魚は一度釣り上げてしまえば取得物とみなされ釣った人の持ち物とされます。

生きている状態でその場に返す場合は該当しませんが、死んでしまったもしくは殺した場合は釣り主が責任を持って持ち帰る義務が発生します。

よって、内臓など体の一部であったとしてもそれを自然に投棄することは廃棄物処理法違反で処罰の対象となります。

「個人の不法投棄に対して5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金またはその両方」

釣魚の内臓を利用して他の魚を寄せて他の魚を釣ることに関してはグレーゾーンかもしれませんが、渓流で魚を寄せるために撒き餌をすることは一般的ではないですし、今回の件は確実に不法投棄とみなされます。

釣り人が批判を受ける原因の多くはマナーやモラルの欠如

※モザイク処理なしの画像を掲載しています。ご注意ください。

今回入渓した地点はのどかで近くには羊が放牧されているような農村地帯です。

北海道では家畜がヒグマの被害に遭う事故も度々報告されていますし、不法投棄によって頻繁にクマが人家近くに現れるようになれば対策するための費用も掛かりますし、人身事故が発生すれば駆除の対象となってしまいます。

ただ落ちているものを食べただけで駆除されるヒグマもかわいそうですし、獣害事故は人間が野生動物を誘引していることも大きな原因の一つと言われています。

一人の釣り人のエゴでたくさんの人が被害を被ることがあることを考え、自然に対する知識をしっかり学べないのであれば、釣りをする資格はありません。

まして地方から来て自然を舐めた行為をするような人は二度と来ないでほしい。

人様に対して批判したりすることは自分の本意ではありませんが、今回は許せない行為として次に見つけた時はもちろん通報しますし、その行為自体を発見した場合はしっかりと証拠を記録して通報します。

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