魚の目は色を識別できる種類とできない種類がいるといわれています。あくまで持論に過ぎませんが、渓流に住むトラウトについては、人間ほどではなくても何種類かの色を識別できる程度の能力は持っているのではないかと思っています。
例を挙げると、夏はグリーンやイエロー系のチャートカラーが強かったりしますよね?夏はカナブンやバッタなどの昆虫を捕食していることが多く、シーズンを通してミノーのみで釣りをしていますが、魚の形をしたカナブンなんていませんし、これはシルエットよりも色で識別しているのではないかと思っています。
ですが、時には自然界ではありえないようなカラーでも釣れることがあるので、その魚にとって必要である特定の色は認識していて、その他の色は似たような色に見えているのではないかと思っています。
さて、今回は2021年シーズン中に最もよく釣れた自作のルアーのカラーの紹介と、ルアーサイズやタイプ別について季節ごとのチョイスを交えてご紹介したいと思います。
ハンドメイドミノーに限らず市販のミノーを購入する際の参考になればいいと思います。
「ハンドメイドミノー」2021年最も釣れたルアーのカラーは?
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シーズンを通してルミノーで渓流ルアーを楽しんできましたが、自作ということもあり、カラーについてはほぼ無限大にバリエーションを作れる強みを活かして様々なパターンを試してみたところ、とても興味深い結果となりました。
Color GBY(グリーンバックヤマメ)
- Color GBY(グリーンバックヤマメ)
- Size 53mm
- Wait 3.5~4.0g
- Type S(シンキング)
使用機会が多かったのもありますが、5~7月にかけて最も釣果を出してくれたカラーがこのカラーです。
ナチュラル寄りのカラーなので視認性は悪いですが、始めて行く河川では必ず魚を出してくれるカラーでした。かなり反応は良かったと思いますが、ナチュラル系のグリーンバックというより、ベリーのチャートオレンジとの相性がよかったのではないかと思っています。
GCY(グリーンチャートヤマメ)
- Color GCY (グリーンチャートヤマメ)
- Size 53mm
- Wait 3.5~4.0g
- Type S(シンキング)
同じくグリーン系のカラーですが、こちらは8~9月に大活躍してくれたカラーです。渇水で警戒心が高く魚が中々出てくれない状況で、最後の切り札的に使用したカラーでしたが、他のカラーで全く反応がない時でも最後にこのカラーを投げると勢いよく飛び出してくるシーンが多々ありました。
しかし、最初からこのカラーを使うと最初の反応は良くてもその後は全く反応しなくなることが多く、パイロットとして使うには向いていないカラーだということもいえます。
「ハンドメイドミノー」最も釣れなかったカラーは?
- Color PCY (ピンクチャートヤマメ)
- Size 53mm
- Wait 3.5~4.0g
- Type S(シンキング)
魚の反応自体は悪くなかったのですが、フッキングに至るまでの確率が悪く、晩秋の水温が下がりきって活性が悪くなってきたころ数匹釣れるに止まる結果となりました。
視認性もよく使いやすいミノーですが、雪代がきつい時期などの低活性時期の切り札的に使うのがいいのかもしれません。
釣れるカラーはフィールドの状況によって変わる
季節や水温、水色なども状況によって変わりますし、ルアーのシルエットや潜行深度でも大きく変わります。
源流に近いような上流部ならあまり考えずに気に入ったルアーを使いますが、プレッシャーの高い人気河川などでは最初の数投が勝負で、何度もルアーチェンジしていたら魚は警戒して出てこなくなることも多いですから、一投目のルアー選択が非常に重要になってきます。
一年を通して活躍したカラー
時期やコンディションに関係なく安定して魚を出してくれたのは黒銀ですが、濁りが入っている時などは黒金の方が反応がよく、夏の渇水期でも浅瀬で水面から背中を出してルアーを追いかけてくるような高活性のニジマスやイワナに出会うことができました。
潜行深度も重要
春から初夏にかけては深い淵などに溜まっていることが多く、積極的にルアーを追いかけるような時期ではないので、やはりシンキングミノーが有利になってきますが、かなりゆっくり泳がせないと食ってこないことも多く、根魚を狙う時みたいにルアーを底でチョンチョン動かすような誘いでやっと魚を出すような状況もありました。
同じシンキングミノーでも、スローシンキングだとキャストして底に着く前に流されてポイントから外れてしまいますし、比較的早めにリトリーブしなければ流れに負けて底を切ってしまうことも多いので、ヘビーシンキングが断然有利だと思います。
パーマークの有無は重要か?
個人的にはパーマークの入ったミノーが好きですが、緑金やアユカラーなどもニジマスは好反応で、それほど重要視するようなポイントではないと思います。
オールブラックでテールのみにチャート系のグリーンやイエローを乗せたシンプルなカラーもニジマスは好きなようで、夏の水温が高い時期には良い反応を見せてくれました。
おすすめしたい市販のミノー三種
おすすめしたいタイプやカラーはたくさんありますが、春から夏にかけて特に有効な個人的におすすめしたいミノーを三種類チョイスしてみました。
イトウクラフト 蝦夷50S タイプII 50mm BS
価格:1,757円 |
- Color BS
- Size 50mm
- Wait 5.0g
- Type HS(ヘビーシンキング)
深い淵でもストンと落ちていくヘビーシンキングミノーです。
潜行スピードが速く重量もあるため、警戒心を持たせないようにキャストは慎重に行う必要がありますが、リトリーブ中の泳ぎが非常によくゆっくり巻いていてもよく泳ぐので、うまくポイントに入った時はいい反応を見せてくれます。
※画像は違うカラーですがリンク先で選択できます。
スピアヘッド リュウキ 45S アユ
デュオ(DUO) スピアヘッド リュウキ 45S 45mm N-10 アユ 価格:1,175円 |
- Color アユ
- Size 45mm
- Wait 4.0g
- Type S(シンキング)
プレッシャーが高い人気河川などではルアーサイズを下げて使うのが定番で、ルアーが小さくなると重量も軽くなり飛距離が出なくなりがちですが、シルエットが小さめの45mmでも4.0gとバランスのいいスペックとなっています。
ベイトフィネスでも扱いやすいスペックで人気のルアーです。
カラーバリエーションも豊富ですが、透明度が高くハイプレッシャーな河川で活躍するアユカラーは、個人的に最もおすすめしたいカラーです。
スピアヘッド リュウキ50F フルチャートヤマメ
【DUO】 デュオ SPEARHEAD RYUKI 50F スピアヘッド・リュウキ50F ルアー フィッシングツール アウトドア 0601楽天カード分割 価格:1,210円 |
- Color フルチャートヤマメ
- Size 50mm
- Wait 2.8g
- Type F(フローティング)
安い上に使いやすくよく釣れるスピアヘッドリュウキ。シンキングタイプもいいですが、おすすめしたいのはこのフローティングミノーです。
渇水時期に中々魚を出すことができず苦戦している方は、少しだけ目線を変えて対岸のボサ下の早い流れをこのフローティングミノーを流してみたら、とんでもない大型トラウトが出てくることがあります。
夏の定番フルチャートヤマメの他にライムチャートヤマメもおすすめです。
※カラーはリンク先で選択できます。
Dコンタクトはどうなの?
Dコンタクトは非常にいいミノーで、擦れたトラウトにも絶大な効果を発揮してくれるルアーです。
ですが、Dコンタクトは悪く言えば泳ぎが悪く、トィッチングを主体として楽しむ釣りになるのですが、リトリーブしながらトィッチングすると動きが激しくなりすぎるのであえてラインテンションを緩めた釣り、いわゆるラインスラッグを使ったトィッチで魚のスイッチを入れるミノーですから、初心者の方には中々難しい釣りになると思います。
Dコンタクトの他に、ジャクソンのメテオーラなどもラインスラッグを使ったトィッチが有効なミノーで、メテオーラに関してはDコンタクトよりも泳ぎがよく、ただ巻きでも魚を出してくれるのでおすすめしたいところですが、かなりの人気商品で中々手に入らないので、もし店頭で見つけた際には購入しておくといいでしょう。
「ハンドメイドミノー」今シーズンは様々なカラーに挑戦します
市販のミノーは、釣果よりも売れるか売れないかが重要なので、せっかく釣れるカラーでも売れないカラーは作らない傾向にありますが、ハンドメイドミノーは選択肢が多く自由な発想で作ることができるメリットがあります。
2021年シーズンは市販の製品にはないカラーも多く楽しんできましたが、今シーズンはさらにバリエーションを増やして楽しんでいきたいと思っています。
ハンドメイドミノーは市販のミノーに比べて高額になるので、今回は市販のミノーも交えて紹介してみましたが、興味がある方は是非ハンドメイドミノーも検討してみてくださいね。
ハンドメイドはローキーズ札幌で販売中です。
※店頭と共用販売につき在庫がない場合があります。
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