今さら何故ハンドメイドミノーなのか?ハンドメイドミノーを100個作った感想

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本格的に釣りを始めたのはまだ中学生の頃。

今から30年以上も昔の話です。

安いコンパクトロッドにナス型オモリと針を付けて庭の畑で捕まえたミミズを餌に毎日のように川で釣りをしていました。

その川にはルアーが落ちていたのでよく拾ったものですが、確か初めて拾ったルアーはブレットンだったと思います。

しかし、そのルアーで魚が釣れることはありませんでした。

社会人になりお金の力で色々なことができるようになってからはたくさんの専門誌を読み漁りましたが、やはりルアーでトラウトを釣ることはできませんでした。

目次

フライフィッシングに憧れて始めたが

ちょうどその頃、普段行く川ではほとんどの人がフライフィッシングを楽しんでいて自分もやってみたいと道具を揃えよく支笏湖に通っていました。

支笏湖では中々釣果を出すのは難しかったのですが、川では大小問わずたくさんの魚に遊んでもらいました。

その頃並行してフライタイイングも覚えて自分でフライを巻いて釣る喜びを知り、ますます渓流トラウトの魅力に吸い込まれていくかと思ったら、そのまま海の釣りに転向してしまいフレッシュウォーターの釣りをすることはなくなりました。

インターネットの普及に伴い、今まで雑誌や新聞などで得ていた情報はほとんどがネットで調べることができるようになったと同時に釣り人の本性というべきなのか、嫌な面ばかりが見えるようになりました。

川で釣りをしていて他の釣り人に会うと、「釣れたかい?」や「今日はダメだねぇ」なんて会話や、話に花が咲きお互いの釣果や釣り場の情報なども楽しく交換することが多かったものが、今となっては日常的になっていますが、インターネットを介することで当時は特にフレッシュウォーターでの釣りに関して他人の批判やスタイルへの中傷的な発言が多く見えるようになりました。

あの時楽しく話した釣り場で会った人もそんな風に思ってるのかな?なんて思い、気付いたら川に行かなくなっていました。

海でのルアーフィッシングの経験を経て

そんな感じで海での釣りに没頭していたわけですが、約20年のブランクを経て2020年よりフレッシュウォーターの釣りを再開しました。

再開する前はまたフライフィッシングをやろうと思っていたのですが、海でも多く使っているベイトリールの快適さや便利さから、渓流ベイトフィネスをやってみたいとも考えていました。

初心者がいきなりベイトフィネスなんて難しすぎるだろうと思う人も多いと思いますし、スピニングの経験が長い熟練のアングラーの方はベイトなんて必要ないと思うかもしれません。

しかし、自分には小渓流でのカバーにスピニングタックルでピンポイントに打ち込めるほどの技術もないのと、キャスト精度はベイトの方が絶対的に有利なのは海でのベイトタックルで経験済みなので迷いはありませんでした。

釣れる釣れないだけでいえばより合理的な手段で釣りをするのが良いと思います。

どちらにも得意不得意なことはあるので別個で考える方がいいかと思いますが、自身の経験に基づいて総合的に考えればルアーよりもフライ、フライよりも餌の方が有利だと思っています。

川は海と違って人が入ればあっという間に個体数は減りますし危険を冒して山奥の源流域まで行けばたくさんの渓魚達に合うことができるかもしれませんが、数多くの魚を釣ることよりも叩かれまくって擦れ切ったフィールドでの貴重な一匹を釣るための過程を楽しむことに重点を置き、あえて渓流ルアー、難しいイメージのベイトフィネスに挑戦したというわけです。

海でベイトタックルを使用するようになってからは、スピニングタックルではあまり気にしてなかったルアーの重さがいかに重要なことかを理解できるようになり、自然に落ちていくルアーを演出することに拘って釣りをしてきました。

特にスポーニング時期の港内の気難しいアイナメなどを狙う時などは1オンスなどといった重いリグでは中々食わせられないので、リグがどんどん軽くなっていきます。

リグが軽くなるとベイトタックルでは当然難易度が高くなりますが、スピニングでは50cmを超えるようなアイナメだとタックルのパワーに難が出てきますし、リグが軽ければ軽いほど着底させるまでの時間は当然長いわけですから、ベールを起こしてフリーにしている時間が長くなるのでその間に食ってきた魚に対してはスピニングよりベイトの方が圧倒的に有利だと思っています。

そんな釣り方を覚えてEXHというヘビーロッドで5g以下のリグを使い縦の早い釣りから横のスローな釣りになっていったわけで、その時は気付いていなかったフィネス気味の釣りをすでに実践していたんですね。

ミノーの自作が釣果を伸ばした

渓流ベイトフィネスは最初からミノーでの釣りにこだわってきました。

確実に釣りたいのであればその時々の状況によりスプーンやスピナーなど使い分ける判断力が必要ですが、どうしてもミノーでの釣りに拘りたくて渓流ベイトフィネスを始めてからは全てミノーで釣りをしています。

最初は人気のDコンタクトやスピアヘッドリュウキ、イトウクラフトなどをよく使っていましたが、春先の深場でのシンキングミノーの釣りに慣れると、流れの早い瀬に魚が移動してくる夏から初秋にかけてはやはり釣果が落ちてくるもので、流行りのせいかルアーを買いに行ってもほとんどが4~5gほどのシンキングミノーばかりでフローティングミノーは中々売ってないのです。

そこで初めてミノーの自作が始まったわけですが、最初はシンキングミノーばかりを作っていたのがウェイトを一つ入れ忘れたことがきっかけで軽量ミノーの尋常じゃない動きに気が付きました。

そのミノーはフローティングでもシンキングでもなく、巻けば潜るし止めればゆっくり流れに乗って漂う感じのサスペンド的なミノーでしたが、魚の反応は今までにないほど異常なものでした。

それはバルサの強く浮く力とウェイトによる沈む相反した力によるもので、これは市販のインジェクションミノーには中々出せない動きだとすぐに気が付きました。

ルアーの動きはリップが進行方向から来る水の抵抗を受けバランスを崩すと同時に流線形の形や浮力などの様々な要因が重なって元に戻る力が働き、まるで泳いでいるかのような動きに見えるのですが、市販のインジェクションミノーに比べてバルサミノーはそのバランスを崩した後の戻りが非常に早いのが特徴で、あまりの動きの早さに魚が食い切れなくて諦めてしまうこともあるほどです。

特に春から初夏にかけてまだ雪代が残っている低水温期は魚の動きが鈍くルアーを追いきれないので比較的ゆっくり誘うことが多いと思いますが、あまりゆっくり誘うとそれはそれでせっかく追ってきた魚がルアーを見切って途中で反転して戻ってしまうことも多いですよね。

そうなるともう何度ルアーを投げても追ってくることはないですし、少しでも長くルアーを見せるために緩い流ればかりを攻めたりルアーをその場に止まらせるためにダウンで誘うなどのリスクを背負いながらの釣りになることが多くなります。

その点バルサミノーの動きは進むスピードがゆっくりでも早巻きの時と変わらないような動きをする上、戻りの早さに関してはウエイトの入れ方やリップの角度などで調整できるのがハンドメイドミノーの強みでもあります。

自分でもここまで気付いたことに少し驚いていますが、形や見た目が美しいだけでなくバルサミノーがいかに優れたもので高額なハンドメイドミノーが人気な理由がやっとわかった気がします。

渓流ルアーは中々難しい釣りですが、その中で貴重な一匹を手にした時の感動はやはりその場に居合わせた釣り人にしか体験できないものです。

技術を磨くことは当然ですし、考えることも必要ですが、時には道具の性能に頼り釣果を出すことができるのも技術の一つだと思います。

そこにバルサミノーという選択肢を混ぜてみるのも釣果を上げる一つの方法だと思います。

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