昔からものづくりが好きで、投げ釣りの仕掛けやワカサギ竿の穂先、フライフィッシングで使う毛鉤などを自作してきました。

好きが行き過ぎた結果、ミノーをを中心としたハンドメイド釣り具のネットショップまで立ち上げてしまいました。

2020年から始めたハンドメイドルアー作りは、今年で6年目。
合計で600本は作ったかな?
でもまだまだ満足できる域には達していません。というか、一生満足することはないんじゃないかな?
ハンドメイドルアーは、ちょっと専門的な釣り具店でもたまに見かけますよね。
中には一本5,000円を超える物もあったりして、1,500円ほどでよく釣れる市販のミノーが買えるのに、5,000円は高いよね?って思う人も多いと思います。
作ってる側からすれば、そのくらいの手間暇かけて作ってるという気持ちですが、釣れるなら安ければ安いほど良いと考えるのが当然だと思います。
ハンドメイドミノーが高いのかインジェクションミノーが安いのか

ハンドメイドルアーといっても、色んな作り方があると思います。
目玉やエラなど、顔周りの細かいパーツなどは、作る人の個性が最も現れる部分です。
そこに価値観を見出す人がハンドメイドミノーを好んで使います。
市販のインジェクションミノーは安いの?
実際に自分でミノーを作っていると、インジェクションミノーも結構高いと思います。
確かに、一つのミノーを作るとなった時、金型などを製作するのに何百万円もかけて作らなければならないですが、ミノー制作そのものに掛かる材料費はハンドメイドミノーよりはるかに安いです。
原価と売価の関係性だけでいえば、量産できる体制さえ整えば安く作れるインジェクションミノーはファストファッションで、作り手の技術や人気次第では、価格に差が出ることもあるハンドメイドミノーは飲食業みたいな。
まあ、そこには相場なども絡んでくるので、品質という価値だけで見れば、それほど大きく差が開くようなことはないと思っています。
とはいえ、ルアーに限らず、ハンドメイド品は、作り手の「人となり」を見て購入する人も多いのかな?と思っています。
どっちを買えばお得?
では、購入する人はどちらを買えば得なのか?という話になってくると、やはり、コレクション性があって、作り手によっても価格が変動するハンドメイドミノーの方がお得なんじゃないかな?と思います。
未使用で保管しておけば、もしかしたら10年後にプレミアが付いたりすることがあるかもしれませんしね(笑)
結局は釣れるミノーを使う
今シーズン初の渓魚はアメマスでした
魚も他の生き物を糧に生きている以上、魚に対して「ありがとう」という気持ちを持ったことはなかったけど、初めて自然とありがとうって言葉が出た
まだ釣れそうけど、この1匹で大満足♪
実釣時間15分(笑)#ハンドメイドミノー pic.twitter.com/r8DCvIaTZT
— 道産子海老「WAYA-craft」野外活動中 (@PtPT2g02BcUW6k9) May 4, 2022
どんなものにもいえることは、消費者が求めているのは、誰にでも簡単に扱えてすぐに結果が出る商品だということです。
いわゆる「わかりやすさが売り物の価値」で、ルアーでいえば、初心者でもただ巻くだけで簡単に釣れるルアーですね。
使う人にとっては、釣れるか釣れないかの方が大事なので、作り手の話などどうでも良いことだと思います。
インジェクションミノーとハンドメイドミノーの違いは、使う人にしかその良さはわからないものです。
制作過程というより、マテリアルとしてのバルサの浮力と、樹脂でできたインジェクションミノーの浮力は全くの別物ですから、水中での動きもかなり違います。

そこら辺を理解して釣りを楽しんできた人にとっては、ハンドメイドルアーの方が大好物なんじゃないかな?
バルサの方が良いとかそういう話ではなく、それぞれの特徴を理解することで、実際のフィールドでの引き出しがより増えることになるんですよね。
ハンドメイドミノーの魅力

ハンドメイドミノーの魅力といえば、インジェクションミノーには出せない動きをするというところに注目されがちですが、もちろん見た目の美しさもそうですし、作り手のアイディアや想いがたくさん詰まっていることもハンドメイドミノーの魅力の一つです。

リアルさを追求するものや、ちょっとユーモア感を持った遊び心満載のルアーも魅力の一つかもしれません。

夏は渓流で冷やしたスイカとメロンはいかがでしょう。
この投稿をInstagramで見る
秋には枝豆とビールで乾杯!

こんなおふざけで作ったミノーは、ハンドメイドミノーならではの楽しさでしょう。それでも魚が夢中になって追いかけてくるのですから余計におもしろいんです。
ハンドメイドミノーも市販のミノーも価値観の違いで感覚は変わる

ハンドメイドミノーも市販のインジェクションミノーも人の価値観で変わります。
もし、人気のミノー「Dコンタクト」が5000円だったとしたら、「ハンドメイドミノーの方が売れるのか?」といったらハンドメイドミノーが売れる割合は増えると思いますが、まだまだDコンタクトの方が売れると思います。やはり実績のあるメーカーが作っているという安心感がありますからね。
結局は、人それぞれの価値観で高い安いという感情が生まれると思いますが、「釣れりゃ何でも良くね?」という人が大半で、ダイソールアーで十分だという人も多いと思います。
ですが、市販のインジェクションミノーで釣りまくった結果、大事な川の魚がスレて釣れなくなってしまった場合は、ハンドメイドミノーという引き出しを増やしておくと、また違った視点でトラウトと遊べる面白さが見つかりますよ。













コメント