20代前半から後半にかけて渓流でフライフィッシングを行っていました。
支笏湖や千歳川という素晴らしいフィールドが近くにあり、かつてはよく通っていました。
フライを巻くフックやマテリアルを購入するのに市内の釣具店にもよく行っていましたが、当時からハンドメイドミノーというものに興味がありました。
価格は3000円程度から高い物では10000円近い物もありまりましたが、さぞかし釣れるのだろうとは思っていました。
自分も作れたらもっと釣りが楽しくなるであろうと思いながらも、ミノーの作り方なんてわかるはずもなくただその美しいルアーを眺めているだけで、同じ作る過程のあるフライフィッシングを楽しんでいました。
それからも20年近くも経ったころ、とあるきっかけで渓流釣りを再開することになったのですが、老眼も進み毛鉤を巻くという作業に億劫な僕はフライフィッシングではなくルアーフィッシングをすることにしました。
40代後半にして渓流釣り再開
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言い方は悪いですが、魚を騙して口に針を掛けるという行為自体にはフライフィッシングにもルアーフィッシングにも共通する部分がありますし、釣れるかどうかはその人の技量によって差が出ますが、やはり簡単ではないとなるとやっぱ燃えますよね(笑)
海ではルアーフィッシングがメインですが、根掛かりに対しては経験を積んでかなり回避率も上がり多少まともな釣りができていると勝手に思っています。
しかし、渓流に関しては根掛かりの他に草木などの障害物もプラスされます。
変な話、海でのルアーフィッシングはできるだけ遠くルアーを投げて引いている時間を長くして魚に見つけてもらうだけで、ほとんどの障害物が海底なわけですから、目視ではなくラインとロッドの感度だけで回避するんです。
難しく聞こえますが、引っかからないような竿の扱い方をすれば結構簡単で誰にでもできます。
しかし、渓流魚もそういった障害物周りに潜んでいるわけですし、川は流れもあるのでそこを考慮してピンポイントにルアーを落とすキャストコントロールが求められます。
初心者がやればそりゃまあロストしまくりますよね。。。
川を渡って回収できればいいのですが、全てのルアーを回収することはできませんし運よく回収できたとしてもリップが折れたりして使い物にならなくなることもしばしば・・・
Dコンタクトなど一個1700円もするようなルアーを一投目でロストした日にはさっさと帰って布団被って泣きじゃくるわけですよ(笑)
そこで若い時に見た憧れのハンドメイドミノーを思い出したというわけですが、市販のルアーは高いので自分で作りましょ?と、とりあえず安易な気持ちで調べてみました。
ハンドメイドミノー作成にかかる材料
- バルサ材
- コーティング剤
- 塗料
- 塗装器具
- シンカーやアイを作る針金など
- 各種工具類
- その他
ざっと簡単に調べてこのくらいでしょうか、中でも塗装に必要なエアブラシはコンプレッサーから送る高圧の空気と一緒に塗料を吹き付ける仕組みの塗装器具なのですが、これが中々の曲者で希釈用のシンナーを使用するので換気を行わなければならず、北海道の冬に10分でも窓を開けるとたちまち室内温度は一桁まで下がってしまいますから、スプレーブースというものでダクトを利用して強制的に外に排出する方法で考えました。
これなら窓を開ける部分も少なくなりますし、排気ダクトと窓の隙間はスタイロフォームなどで塞げば冷気が室内に入るのも最小限で済みます。
実際に掛かかる費用
- エアブラシとコンプレッサーのセット・・・約12000円
- スプレーブース・・・約15000円
- コーティング剤(セルロースセメント)・・・約2500円
- コーティング剤用薄め液・・・約1000円
- 防毒マスク・・・約2500円
- 各種塗料や洗浄用薄め液(ミスターカラーを使用)・・・約5000円
- バルサシート2.5㎜ 10枚入り・・・約2500円
- アルミテープ(テカテカしてるやつ)・・・500円
- 0.6㎜ステンレス鋼線・・・300円
- リップボード・・・0.8㎜・・・500円
- ガン玉各種・・・60円程度(これは安い)
- 各種工具類(ホビールーター・ステンレス用ペンチ・アイ作成用丸形ペンチ・カッターナイフ・デザインナイフ・サンドペーパーなど)・・・約5000円
バカですか?
ハンドメイドミノーが高いのは当然ですしDコンタクトが高いのにも納得です。
こんなにかかるのかよ!(高くて買えない・・・)
実際に作ってみた
結局買ったのかよ!ってツッコミが来そうですが・・・買いました!
というかエアブラシに関してはとある方からのプレゼントして、自分で買うとなると妥協して安い物を買うのですが、今回とても良い品物をいただきました。
自分でいうのもアレですが酷い作りですよね(笑)
まあ最初に作ったお試し品ということで、工程を覚えるためにも最後まで作って実際に泳がしてみましたが、中々の良いんじゃないですかね?(釣れるかどうかは別問題)
まあこんなんじゃ当然納得しないですから夜な夜な木を削りセメントで固めて塗装オタクになってるわけですが、数を作ればそりゃ誰でも少しは上手くなります。
塗装に失敗していますが少しはいい作品が作れるようになったかも・・・?
塗装とコーティングにムラがありますがそこそこの出来栄えになってきましたね。
今から渓流釣りシーズンが待ち遠しいですね。
もうちょっとうまくなって作成のシーンなども紹介できたら良いなと思います。
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