渓流ベイトフィネスリールは超軽量ルアーを投げる時に初めて本領を発揮する

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渓流のルアー釣りにベイトフィネスというジャンルができてかなりの年月が経ったと思います。

そもそもベイトフィネスは、バス釣りにおいてプレッシャーの高い場所で有効なスレたバスを狙う際に軽いリグを使う釣り方で、スピニングだと障害物に巻かれるなどしてラインブレイクするような場所でも、ベイトタックルで太めの糸を使うことで強引に引きずり出すことができるというところから発祥したと認識しています。

よって、渓流ベイトフィネスに関しては本来のベイトフィネスとは違った意味合いがあると思います。

では、渓流のルアー釣りにおいてベイトフィネスがどのくらい有効な釣りなのか考えてみましょう。

目次

渓流は時期によって魚の居着く場所が大きく変わる

本流では5~10g程度のルアーを使うことが多いと思いますが、本流の源流部や支流などの小渓流で水深が浅い場合は重量のあるルアーだと根掛かりが頻発するので5g以下のルアーを使うことが多くなります。

水深のある大場所だけを狙う釣りなら最近流行りのヘビーシンキングミノーは深く潜らせることができるため底にへばりついてじっとしている大型トラウトに有効ですが、夏の水温上昇に伴って流れの早い瀬についているいることが多くなるこの時期は、ヘビーシンキングミノーやスプーンだと狙うのが中々難しくなってきてしまいます。

特に魚が隠れる落ち込みや深い淵などは、渇水によって消失したり多くの人が狙うため魚がほとんどいないなんてこともあります。

そのような時に対岸の草木がオーバーハングするようなちょっとした小場所を攻めるシーンが多くなると思うのですが、このような場所は意外と水深がなく重いルアーだと狙いにくいことも多く、真夏以降釣果が落ちるのは、魚がいないのではなく魚の居着く場所が狙いにくい場所に変わってしまってることが多いんですよね。

このような夏の典型的なポイントからは大型のニジマスが勢いよく飛び出してくることがよくあります。

かつてフライフィッシングをやっていた頃は、真夏以降このような場所で上流側からドライフライを流し込むと簡単に魚が出てくれましたが、ルアーだと同じように上流側からルアーを送り込むにはある程度水深がなければ狙いたい場所までうまくルアーが流れてくれないので、キャストしてピンポイントに打ち込む必要があります。

これをスピニングでやるとなると当然難しくなりますし自分には到底できない芸当です。

渓流ベイトフィネスのヒントはバス釣りに隠されている

バス釣りもそうだと思いますがプレッシャーの高いポイントで中々口を使ってくれない賢い魚を掛けるにはできるだけ長い時間ルアーを見せてアピールしたいんですよね。

そのためには重いリグだとすぐに底に沈んでしまうので、ルアーを浮かせるために早巻きをしなければなりませんし、積極的に餌を追いかけて捕食するような時期以外は軽いリグを使ってルアーの沈下速度をできるだけ遅くするのが有効となるわけです。

海でのロックフィッシュも同じように、初夏の水温上昇に伴って積極的に餌を求めて動き回る時期や秋の産卵シーズンに向けて岸寄りしてくる大型のアイナメなどは重いリグを使ってガンガン誘ってあげると簡単に釣れることも多いですが、産卵前後のナーバスになっている時期は揺ら揺らと木の葉が落ちるような動きにしか反応しないことがあります。

そこでベイトタックルでの渓流ルアーというスタイルが生まれたわけで、軽いルアーをいかにピンポイントにキャストして尚且つ長い時間誘い続けられるような軽いルアーを使って釣果を上げるという方法です。

北海道にはバスがいないので実戦経験はありませんが、渓流ルアーに限らず海でのロックフィッシュにおいてもバス釣りには様々なヒントが隠されているように思います。

自分の中での渓流ベイトフィネスの定義

2シーズン渓流ベイトで釣りをしてきて渓流ベイトフィネスの定義がどのようなものなのかが少しずつ分かってきたような気がします。

深い淵や大きな落ち込みなどに居着く春先のポイントはルアーの重量に拘る必要はなく、5g程度の沈んで誘えるものであればミノーだけでなくスプーンやスピナーでも十分楽しめますが、浅くて早い流れの中でルアーをゆっくり泳がせるような夏のポイントに関しては圧倒的に軽いフローティングミノーなどが有利になってきます。

▼水深僅か30㎝、このような場所はフローティングミノーの独壇場で元気よくイワナが飛び出してきます

よって、5g程度のミノーを投げるだけであれば高価なベイトフィネス用のリールなど必要なく、メタニウムなどの軽めのベイトリールにナイロンライン10lb程度を巻けば十分に楽しめます。

海のロックフィッシングでは20メタニウムを使っていますが5g程度のジグヘッドでもスイスイ投げられることから、バスワンやバスライズなどのエントリーモデルでも十分に釣りになるでしょう。

確かにリール本体の重量の面では少し不安があるかもしれませんが、カルカッタコンクエストBFSは200gというBFS専用機の中ではかなり重い部類の中でも実際に使ってみるとそれほど気になる重さではないですし、バスワンやバスライズも200g程度の重量なのでリールの重さ自体が懸念材料になることはありませんし、20メタニウムは170gと軽量なので所有している人は試しにメタニウムで渓流ルアーをやってみるのも楽しいかもしれませんね。

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渓流ベイトフィネスリールは超軽量ルアーを使う時に初めて本領を発揮する

5g程度のルアーを投げるだけならBFS専用機を使わなくても楽しめると書きましたが、小渓流や夏の渇水高水温の時期の流れの早い瀬に付くトラウトを狙うために軽量のフローティングミノーを必要とする場合はやはりBFS専用機に分があります。

特に2g台の空気抵抗の大きいミノーを投げる時はバックラッシュを軽減させるBFS専用機が断然有利となってきます。

中でもアルデバランBFSやカルカッタコンクエストBFSは軽量ルアーを投げるために特化しているリールのため是非お勧めしたいリールですが、ロッドとのバランスや投げる人の技術にも左右されるので、使うルアーが軽量になればなるほどBFS専用機をお勧めしたいところです。

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