釣り歴はかれこれ35年になります。
今まで色んなジャンルの釣りをしてきましたが、同時に釣り具の自作も楽しんできました。
一生懸命貯めたお金で買った道具で魚を釣った喜びももちろんありますが、自作品は時には市販品を大きく上回る釣果を叩き出してくれることもあり、また違った満足感を得ることができます。
釣り具の自作は簡単にできるものも多い
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自作できるものは色々ありますが、いきなりロッドを作るとかではなくちょっとした小物から始めるのが良いと思います。
僕が今まで自作してきたものをいくつか紹介したいと思います。
- フライフィッシング用の毛鉤
- カレイの投げ釣り用仕掛け
- ワカサギ釣り用の扁平穂先
- トラウト用のミノー
釣り具の自作:フライフィッシング用の毛鉤
バイスやハックルプライヤーなどが入っているフライタイイングセットとマテリアルを購入すれば初心者でも簡単に作ることができます。
水面に浮かべて使うドライフライのエルクヘアカディスなどは簡単に作れてよく釣れる毛鉤なので、色やサイズ違いで数種類作っておくだけで十分釣りになることも多いです。
釣り具の自作:カレイの投げ釣り仕掛け
仕掛けといっても特に難しい物ではなく自作の中でも比較的簡単な部類に入ると思います。
自作仕掛けの良い点は、市販品にはないスペックの仕掛け作ることができるところで、例えばスピンパワーなどのハイパワーロッドで120m沖の超遠投で大物狙いをする際、幹糸が細いと簡単に振り切れてしまうので16号以上など幹糸の太い遠投仕様の仕掛けを購入する必要があります。
しかし、残念なことに幹糸の太い遠投仕様の市販仕掛けはそれほど多くはないですし価格も一組500円を超えてしまうこともあります。
また、そのような仕掛けは自由度が低く、遠浅だったり潮の早い遅いや水温の低い食い渋りの時間帯など、その場の条件に合わせた釣りができにくいといったデメリットもあり、最終的に仕掛けに合わせた釣り場や条件を選択することになるのでどうしても釣れる確率も下がってしまいます。
その点、自作仕掛けは自由度が高くその場の条件に合わせた仕掛けを作ることができるので、天候や潮回りなどその日の海の状況に合わせた仕掛けを作ることができるというメリットがあります。
確かに市販仕掛けはよくできていてよく釣れますが、自作仕掛けはもっとよく釣れる仕掛けとなります。
自作を始めてもう15年以上になりますが、市販仕掛けより格段に釣れるようになりましたね。
初めてキープサイズのマツカワカレイを釣ったのも自作のカレイ仕掛けでした。
釣り具の自作:ワカサギ釣り用の扁平穂先
ワカサギ釣りの電動リールに使う穂先で、完全な自己満足で作成しているので、作る度に毎回違うものができます(笑)
その場所や条件に合わせたスペックは上手くコントロールして作ることはできるので、毎回釣行の度に数本持ち歩いていますが正直なところ市販品とほぼ変わらない釣果です。
安価なセット物のロッドではアタリが出ないような食い渋りの時でも扁平穂先はアタリが出やすいですが、シマノやダイワなどのちょっと良い物を買うと3000~5000円くらいになります。しかし、無メーカーの穂先では感度が悪くアタリが取れないので、結局シマノやダイワ、バリバスなどの高級穂先を使うことになります。
しかも、感度の良い穂先は破損しやすく外道のウグイやフナなどが多い釣り場では、中央から裂けてしまったり折れてしまったりすることも多く、その点自作品は一本数百円で作れるので、単純に穂先にお金をかけるより、テントや暖房器具などの快適性にお金をかけたいので穂先を自作していますが、適当に作っても釣れるので楽しいですね。
確かに食い渋りや小型中心の釣り場では穂先の調整もシビアになってきますが、簡単に作れるので破損してもすぐに作ることができます。
電動リール用に使っていますが、手巻きでももちろんOKなので市販品であまり釣れない人は作ってみると良いと思います。
釣り具の自作:トラウト用のハンドメイドミノー
2020年の年末あたりから渓流トラウト用のミノーの自作を始めました。
今まで色んなものを自作してきた中で一番作業工程が多いと思います。
バルサシートという工作用木材を整形しカラーリングした後コーティングするのですが、簡単に説明できるほどすぐに完成するものではありません。
一個のミノーを作るのにかかる日数はどんなに早くても一週間はかかると思います。
しかも作ったミノーをテストするために実際に川などに行って投げてみるのですが、斜めに泳いでしまったりすぐに水面から飛び出してしまったりするものもあります。
それならまだ良いですが、中には全く泳がないものもあってせっかくきれいに作れたのにがっかりすることもしばしば。
でもやっぱり自作するのは楽しいのでもっともっと上手に作れるようになりたいですね。
ハンドメイドミノーのスイムテスト終了後
魚の画像が欲しくて適当にスピナー投げたら一投目で(笑) pic.twitter.com/NzxAFfqTe4
— 道産子海老(自由形)野外活動中 (@PtPT2g02BcUW6k9) May 26, 2022
▼自作ミノーの悪戦苦闘記事はコチラ
一から作るだけが自作の楽しみではない
時には知識や経験が必要なこともある釣り具の自作。
まずは、誰かがやっている物を真似してみることから始めると良いと思います。
特に投げ釣り仕掛けは材料費も安く、市販の500円の仕掛けを10個買えば5000円になりますが、5000円分材料を買えば10組以上の仕掛けが作れますし、その時々の状況に合わせて仕掛けを作ることができるので、市販の仕掛けを買うよりとてもコスパが良いんです。
また、自作品の他に市販品をカスタマイズして使いやすくしたりする方法もあります。
例えば、投げ釣り用の竿に滑り止め用ラバーを付けたり。
市販品の熱収縮タイプの物が使いやすいようですが、僕はテニス用のグリップテープを巻いて使ってます。
昔のシマノの投げ竿はシルバー基調でシンプルなデザインが多く、他の人との差別化の意味で黄色やピンクなどの派手な色のグリップテープを使ってます。
すぐに黒ずんで汚くなりますが、汚くなっても簡単に剥がして新しいのに巻きかえることができるし竿の保護にもなるので好んで使っています。
その他、集魚目的で蛍光カラーでオモリに色を付けたり、アイディア次第ではお金をかけずに市販品よりもクオリティの高い物を作ることができます。
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