「釣りのお作法」初心者が不安なマナー問題

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釣り歴はかれこれ35年、海での釣り歴に関しては20年以上になります。

釣りにもマナーやルールがあり、一般常識の他にちょっと難しいその土地だけのルールみたいなものもあったりと、釣りをやってみたい初心者が入っていくにはちょっと勇気がいりますよね。

普段自分がやる釣りのジャンルに関しては今はそれほど困ることはないのですが、釣りそのものには慣れてはいても新しいジャンルの釣りを始める際にはやはりある程度ルールやマナーも含めた予備知識として調べてから釣りをするようにしています。

そこで、これから釣りを始めてみたい、ちょっとだけやったことがあるけど本格的にやってみたい方に向けて、自分が釣りを始めたばかりの頃を思い出して書いてみようと思います。

目次

土地や魚種によっての釣りのルールやマナーを覚える

釣りをする人にとっては常識で、その土地や魚種によってそれぞれのルールがあります。

特に禁漁期間や禁止区域など、これを守らないと密漁となってしまい、違反した者は、最高で懲役3年以下・罰金300万円以下の罰則が科せられます。

北海道では内水面での鮭の採捕は禁止となっており、サクラマスについても河川での採捕は禁止となっています。

採捕ですから釣り以外、例えば網や手づかみでの捕獲も含みます。

サクラマスはヤマメの降海型の個体で魚種としては同じ魚になりますが、サクラマスもヤマメも最初はヤマメとして生まれ、湖沼や海に下るサクラマスと河川に残るヤマメに分かれます。

海や湖沼のサクラマスは繁殖期になると河川を遡上しヤマメとともに繁殖を行いますが、その際婚姻色といって全体的に体色が黒ずみ鼻先がかぎ状に変形してくるので容易に見分けることができます。

ヤマメに関しても繁殖期になると婚姻色が出ますが、サクラマスとはまた違った形になるのでこちらも容易に見分けがつきます。

そこで、サクラマスはダメならヤマメだけを狙えばOK?という疑問が生まれると思いますが、どんなに釣りが上手い人でもヤマメとサクラマスを釣り分けることはできませんし、間違って釣れてしまっても場合によっては罰則の対象となることがありますので、資源保護の観点も含め本来は混在する繁殖期や場所での釣りは避けた方が良いでしょう。

サクラマスに限らずヤマメに関しても禁漁期間があり、北海道では4~5月、5~6月と、同じ道内でも期間が異なる地域がありますので注意が必要です。

渓流釣り師なら誰もが知ってる簡単なルールのみの解説でしたが、もちろん川だけでなく海でのルールもあるので、各自治体のフィッシングルールを読んで理解しておきましょう。

釣り場の場所取り問題

魚がよく釣れる場所は混み合うので基本的には先行者が優先です。

朝早く起きて人が少ない内に釣りの準備を始めておくのが一般的ですが、長時間釣りをしないで荷物だけを置いて場所取りをするのは良くないです。

混み合っている釣り場での割り込みもマナー違反ですがこれは判断が難しいところで、自分の判断では入れると思っても先行者にとっては邪魔になることもあり、特に年配の方は断りもなく入ってきて自分が投げられなくなってしまって喧嘩になってしまったことも過去にあります。

遊びに来ているのにトラブルになってしまっては楽しいものも楽しくなくなってしまいますから、そのような場合は先に一声かけて横に入っても良いか聞いてから入るようにしましょう。

例えば、港の岸壁などは車一台分のスペースと自分が立つ場所をキープできれば釣りはできますが、両サイドで釣りをしている人にも同等のスペースがあるくらいの余裕が無ければやめた方が無難です。

特に初心者の方は投げる方向が定まらず右へ左へと行ってしまうことが多いですから、さらに広いスペースがあった方が良いですし、僕は先に声さえかけてくれれば多少仕掛けが絡んでも一緒に気持ちよく解いてあげますが、中には少し跨いだくらいでも目くじらを立てて怒り出す人もいるので先に声掛けだけはしておきましょう。

釣り場の安全面の考慮

釣りのジャンルや場所によって危険度は変わりますが、特に海での釣りは十分に考慮して行動することが必要です。

岸壁での釣り

港の岸壁は外海からの波が遮られ比較的穏やかなことが多いですが、海面から陸地までの高さがあり転落すると自力で上がってくることはできません。

特に外海側に近い防波堤などは沖からの波が上がってくることも多いので、十分に注意が必要です。

また、場所によっては水深が10m以上あるような場所もある上、見た目ではそれほど感じられなくても港の中にも海流があり簡単に流されてしまうこともあります。

サーフ(砂浜)での釣り

天気がよく穏やかなサーフは広くて気持ちよく釣りができますが、一度荒れ始めると中々治まらないので、事前に波予想などで情報を調べてから釣りをしましょう。

遠浅の海岸などは深みなど魚のいる場所が遠く遠くに仕掛けを飛ばす必要がありますが、浜によっては急激に深くなっていて強い離岸流が発生している場所があるので、むやみに海中に立ち込んだりせず横移動で深みを探すようにしましょう。

岩場などの磯での釣り

港と違い自然の地形なので足場が悪いことが多く、波が被る場所では大変滑りやすく転倒して大怪我をすることがあります。

特に、エンカマといって地形が大きく抉れている場所は場所によっては足がつかないほど深くなっていることも多く、海藻などで陸地のように見えることもあるので暗い内の移動は十分に気を付けて岩が露出していて乾いているところを歩くようにしましょう。

また、サーフや港の岸壁と違って急に大きな波が来ることが多い岩場では道具類はなるべく海から離れたところに置き、何か作業をする時は海側に背中を向けず必ず海の方へ向いた状態でいつ大波が来ても逃げられるような体制を取っておきましょう。

特にうねりがある時は磯での釣りは行わず穏やかな港内での釣りに切り替える心の余裕も必要です。

安全に釣りをするためには

  • ライフジャケットなど救命胴衣の着用
  • 気象情報のチェック
  • 危険察知能力

ライフジャケットは保険としてはとても安心感がありますが、ライフジャケットそのものが命を救うのではなく、海では海中に沈む前に波や海流に流され溺死することも多いので、いざ転落した時に誰かに見つけてもらい救助してもらうまでの時間が延長されるという意味で積極的に着用することをお勧めします。

危険な場所での釣りや気象情報に注意して無理せず常に安全を心がけて釣りをしていれば、ライフジャケットのお世話になることはほとんど無いといって良いですし、陸からの釣りはライフジャケットの着用が必須ではありませんが、特に岸壁など転落すると自力で上がってくることのできない場所では着用するようにしましょう。

他人に迷惑をかけないことを心がける

場所取りの他にも安全面の考慮やゴミ問題など、遊びの割に敷居が高く感じられる人もいるかもしれませんが、社会人として常識的なことですからそれほど難しいことではありません。

楽しく釣りをするためにもインターネットや本などを見て対象魚に合った釣り方や道具を揃えてから出かけるようにすれば、いざ釣り場に着いてから困ることはそれほど多くないので思う存分楽しんでください。

特に、立ち入り禁止区域についての判断は初心者の方には難しいと思いますが、基本的に港や私有地は一般人が入ることはできません。

しかし、港であっても釣り人が多くいる場所は黙認されている場所も多く、個人的にはダメとも良いとも言えませんが、もしそのような場所で釣りをする際には管理者に撤退などの指示を出された場合は必ず従うようにしてください。

特に岸壁内で作業している港湾関係者の仕事の邪魔になるような迷惑駐車や、漁師の通る時間帯の船道では釣りをしないように心がけるようにしましょう。

最後に

釣り場で絶対に行ってはいけないことを再度リストアップしておきますので読んでいただけると幸いです。

  • ゴミのポイ捨て
  • 釣った魚の放置
  • 迷惑駐車
  • 車、バイクの騒音
  • 危険行為
  • 汚れを掃除せずにそのまま帰る
  • 近くに人がいるのにキャスト
  • 深夜や早朝に大声で騒ぐ
  • 水辺や岸壁の占拠
  • 漁具や漁船、関係施設などの無断使用
  • 他人への攻撃的態度

釣り場が無くなる

水難事故や一部のモラルのない釣り人のせいで釣り場がどんどん少なくなっています。

起きた事故や被害はその土地の自治体や私有地であれば住民が修繕費を負担することになります。

度が過ぎると当然釣り禁止となりますが、酷い所ではBBQの道具や酒やジュースの缶やペットボトル、時には人糞が放置されていたりします。

自分の仕事場や庭に人糞なんてされたら誰でも困りますよね。

地元の漁師や近隣住民は誰がマナーを守っていて誰がマナー違反をしているかなんて見分けがつきません。なので最終的はその場所で釣りを禁止するしかありません。

釣りに行った際には十分に安全に考慮し、自分のゴミは全て持ち帰り、使用した場所が汚れた場合は必ず水を流してきれいにしてから帰るようにしましょう。

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