「カレイの投げ釣り」カレイは朝マズメしか釣れないの?

当ページのリンクには広告が含まれています。

釣り人の朝は早い。よく聞く言葉だと思いますが、それは朝早くまだ薄暗い時間帯の方が、魚の警戒心が薄く積極的に捕食活動を行うと考えられているためです。

特にカレイなどは、朝早くから出かけて釣るイメージが強く、人気の港では夜から待機している熱心な釣り人もいますが、カレイは朝のマズメの時間を逃すと釣れなくなるのでしょうか。

目次

カレイの投げ釣りは時間帯よりも場所や潮回りが重要

熱心な釣り人はカレイの投げ釣りをするために朝早くから出かけますが、カレイは時間帯よりも場所や潮回りが重要で、朝早い時間に釣れなくても午後から釣れ始めたということもよくあります。

場所による影響

ここで解説する「場所」というのは、〇〇漁港などといった特定の釣り場を指すという意味ではなく、同じ港内でも港内入り口付近や最奥など、ポイントによって釣れる時間帯が違うことがあるという意味です。

具体的に解説すると、砂浜や水深5m以内などの浅い港内のポイントなどでは、夜や朝マズメの方がよく釣れ、日中の太陽が高い位置にある時間帯はあまり釣れなくなる傾向にあります。

逆に、10m近くまたはそれ以上あるような水深の深いポイントでは、寒い時期は朝よりも水温が上がり始める午後からの方が釣れることが多く、朝マズメがダメでも夕方に爆釣することがよくあります。

以前、苫小牧港でよくクロガシラカレイを釣っていた頃は、午後からの方が釣果がよかったですし、地元の常連客もそれを知っていて、札幌方面から来る釣り人が帰ったあとの午後から夕方にかけて竿を出している人も多かったです。

※苫小牧港は現在立入禁止となっていて、港内のほとんどの場所で釣りができなくなってますのでご注意ください。

潮回りによる影響

カレイの捕食活動は潮回りにも大きく影響するといわれていて、体感的には大潮や長潮の日はあまりいい経験をしたことがなく、ほとんどが大潮前の若潮や大潮後の中潮や小潮を狙って入釣しています。

大潮は満月か新月のどちらかになりますが、満月の場合、月明かりの影響で夜間でもカレイの捕食活動が活発化することがあります。一方、新月の場合は夜間は月が見えないのでよりに捕食せず日中の明るい時間の方が釣れやすいという説もありますが、カレイは潮の満ち引きでも移動するため、夜間に満潮になり二回目の満潮時の潮位が低い大潮の時は、全く釣れないということもあります。

もちろん水深や濁りなど、その他の要素も密接に関係してくるので、断定することはできませんが、今まで潮回りやポイントなど一切気にせず釣果情報やガイド本を頼りに朝マズメ狙いで入釣していた方は、是非参考にしてみてはいかがでしょう。

カレイの種類によって釣れる時間帯が違う?

カレイはポイントや潮回りなどによっては朝以外の方が釣れる場合もあると解説しましたが、総じて朝早い時間帯の方が釣れやすい傾向にあるのは確かです。

カレイの種類によって捕食が活発になる時間帯があり、マガレイやスナガレイなどは朝早い時間帯の方が釣れやすいですが、クロガシラカレイは時間帯に関係なく釣れます。マツカワカレイなどは真っ昼間によく釣れることがありますが、これらの全てに潮回りが関係しているといえますし海水温や濁りなどの影響も関係していきます。

特に春先の雪代の影響で海水温が下がっている時や濁りやがある場合は、場所や時間を読むのが難しくなるので朝早くから出かける人が多いです。

天気による影響

天気による影響に関しては個人的にあまり深く考えてはいませんが、投げ釣りの最大の敵は風の強さですから、なるべく風のない日を選んで出かけるようにしています。

特にうねりが入るような日は、底荒れといって海面付近よりも海底付近の流れが激しくほとんど釣れないので、低気圧が通過し天気が回復するタイミングよりも、低気圧が近づく前日の穏やかな日を選ぶようにしています。

低気圧の動きで風を読む

低気圧や高気圧は、日本の上空を流れる偏西風の影響で西から東に向かって進んでいきます。

低気圧の南側は暖かい空気、低気圧の北側には冷たい空気があり、南からの暖かい風と北からの冷たい風がぶつかって風や雨を強めます。一般的に低気圧が過ぎ去った後は天気が回復するのですが、特に冬から春にかけてのカレイのシーズンは、天気図を見ると等圧線の間隔が狭いままであることが多く、数日間風が強い状態が続きます。

天気が回復しても風が残ると波が収まるまでの時間が長く、いつまでも底荒れが収まらないということもあるので、低気圧が接近している風の弱い日を狙うという理論です。

晴れよりも曇りがいい?

カレイの投げ釣りに関しては、晴れても曇っても影響はほとんどないです。

波や風、潮回りなどによる影響の方が大きく、快晴の日でもよく釣れますし、雨が降っていても雪が降っていても釣れる時はよく釣れます。

カレイの投げ釣りは諦めず粘り強く待つことも大事

相手は自然の生き物ですから、潮回りや天気など、様々な条件によって釣れたり釣れなかったりするものですが、時には一か所で辛抱して粘るのもいいですし、思い切って大きく移動することも釣果にありつける結果となる場合もあります。

大型港など水深が深く潮があまり動かないようポイントでは、沖合の大型船が通過したタイミングでバタバタと釣れることもありますし、漁港などの浅いポイントでは夜釣りが思わぬ好釣果をもたらす場合もあります。

もちろん、気象条件や潮回り、仕掛けや餌、投げる飛距離によっても大きく釣果が変わることもあります。

新聞やネットの情報を頼りに釣り場を選択するのと同時に、釣行時の潮回りなどを参考にしてポイントを選んでみるのもまた違った結果が見えてくることもありますよ。

▼こちらも合わせてどうぞ

北海道のカレイの投げ釣りタックルの話

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次