ロゴスから2025年の最新作テントが発売されました。
その名も「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」
以前、どんぐりロゴスの「どんぐり PANELドーム 290-BC」について、かなり辛口な記事を書きました。(ロゴスさんごめんなさい)

「えっ?またどんぐりテント?」と思われた方も多いと思いますが、デザインを一新し、かなりの変貌を遂げたテントに生まれ変わりましたね。
率直な感想は・・・?
「これは良いぞ!」の一言です。
今回は、この新しくなった「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」について、「どんぐり PANELドーム 290-BC」との比較も交えて詳しく解説していきたいと思います。
どんぐり PANELドーム 260-BEはキャンプ用テントとしての性能が大幅アップ!
「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」は、前作の「どんぐり PANELドーム 290-BC」の設営システムをそのままに、キャンプ用テントとしての性能がかなり向上しています。
まずは、基本スペックから見ていきましょう。
Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BEの基本スペック
- サイズ:260×260×180(h)
- 総重量:(約)7.4kg
- 組立時間:(約)90秒
- 収納サイズ:(約)縦18×横114×高さ18cm
- 耐水圧:
[フライシート]2000mm
[サイドウォール]2000mm - 構成:フライシート、サイドウォール、フックベルト、ロープ、ペグ、収納バッグ、ハンマー、小物袋
- 主素材:
[フレーム]ソリッドグラスファイバー
[フライシート]難燃性ポリオックス
[サイドウォール]難燃性ポリオックス
[メッシュ]ポリエステル - 性能/特長:
・パネルを引っ張るだけ!耐風性に優れたスクリーンドーム。
・フライシート 防水加工(2000mm)、撥水加工(3級以上)、難燃加工(米国基準CPAI-84適合)、UV-CUT加工(90%以上)、回転式ジッパー
・着脱式サイドウォール付き(3枚)、全方向からの日射しカット
・組立90秒
前作の「どんぐり PANELドーム 290-BC」と「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」の比較表
スペック項目 | ロゴス どんぐり PANELドーム 290-BC | Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE |
---|---|---|
サイズ | 290×290×220(h) | 270×270×185(h) |
総重量 | 約15.4kg | 約7.4kg |
収納サイズ | 縦24×横91×高さ24cm | 縦18×横114×高さ18cm |
耐水圧 | トップカバー:2000mm フライシート:2000mm |
フライシート:2000mm サイドウォール:2000mm |
構成 | 本体、トップシート、ロープ、ペグ、収納バッグ、ハンマー、小物袋 | フライシート、サイドウォール、フックベルト、ロープ、ペグ、収納バッグ、ハンマー、小物袋 |
主素材 | フレーム:ソリッドグラスファイバー ジョイント:アルミ トップカバー:難燃性ヘビーポリオックス フライシート:難燃性ヘビーポリオックス メッシュ:ポリエステル |
フレーム:ソリッドグラスファイバー フライシート:難燃性ポリオックス サイドウォール:難燃性ポリオックス メッシュ:ポリエステル |
特長 | 防水加工、撥水加工、難燃加工、UV-CUT加工、ベンチレーション フライシート:防水加工、撥水加工、UV-CUT加工、スコープウィンドウ、フルマッドスカート、ベンチレーション、回転式ジッパー |
パネルを引っ張るだけで耐風性に優れたスクリーンドーム フライシート:防水加工、撥水加工、UV-CUT加工、難燃加工、回転式ジッパー 着脱式サイドウォール付き(3枚)、全方向からの日射しカット |
組立時間 | 3分 | 約90秒 |
Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BEの注目ポイント
「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」は、デザインが大きく変わったことが最大のポイントですが、そのほかにもたくさんの「これは良い!」というポイントがあります。
軽量でコンパクト
重量は7.4㎏と、パネル跳ね上げ式のテントとしては軽いテントと言えます。収納時の形は結構細身なので、車に積む際のスペースも確保しやすいのが良いですね。
三面大型窓で通気性抜群!
パネル部分を窓にする斬新さは、デザイナーさんのセンスが光る素晴らしいアイディアだと思います。
どんぐりカラーはそのままにデザイン性が向上!
スクエアーに近い形状ながら、テント下部につれて徐々に広がっていく、変形オクタゴンのような形がとてもオシャレ!
デッドスペースも少なく実際のサイズより広さを感じると思います。
もちろん風にも強いので、多少風が気になる日でも問題なく過ごせるでしょう。
ランタンが付けられるキャノピーが追加
ワンポールテントなどでも同様のシステムが採用されていることが多い、出入り口のパネルを跳ね上げるとキャノピーとして使うことができます。
このパネルは、上部からランタンをぶら下げることが可能(LED式の軽量なものに限る)で、夜間も明るく過ごせるように工夫がされています。
これは、ありそうでなかったシステムなので、ユーザーとしては嬉しい機能ですよね。
価格が大幅にダウン
前作の「どんぐり PANELドーム 290-BC」は、148,500円(発売当初)と価格が高いというのが一番の印象でしたが、今作の「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」は、49,500円と、手が届きやすい価格なのも嬉しいポイントです。
前作とはサイズが違うので、比較対象にはなりませんが、それでもこのテントを「49,500円」という価格で出したロゴスさんには、敬意を表するに値します。
どんぐり PANELドーム 260-BEはまだまだ残念なところも多い
「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」は、かなり人気が出そうなテントだと思います。
ただし、実用には厳しい面も少しだけあります。
雨に弱い
耐水圧2000㎜と、テントとしては標準的な耐水圧ですが、通常のテントのようなフライシートの中にインナーテントという二重のシステムではないため、2000㎜程度の耐水圧では、雨が降るとどこかしら染みてくる可能性が高いです。
あと10,000円高くても、耐水圧3000㎜以上か天井部分だけでも雨除けのシートがあれば良かったと思います。
そのほか、三面ある窓を閉める際のサイドウォールが、外側ではなく内側にあるため、風を伴った雨が降ると確実に隙間から伝ってテント内に流れてくるでしょう。
そのため、雨天時での使用は、水分が入り込まない専用のグランドシートが必須となります。
パネル部分を窓にしている形状なので、このようなシステムになってしまったのは仕方ないですが、せめてジッパー式にして、外側にバイザーを取り付けるなどの水が流れ込まないような加工を施してほしかったところです。
とはいえ、この価格なので妥協点ではあると言えるでしょう。
設営にあまり時間をかけたくないファミリーキャンプ層に人気が高まりそうなテントなので、悪天候での使用頻度は少ないという想定なのかもしれませんね。
就寝時の収納スペースがない
テントのサイズは、横幅奥行き共に260㎝と、大人三人だと結構距離感が近い状態で寝ることになります。
そのため、荷物は出入り口の反対側の奥のスペースに置くことが多いと思いますが、大きな荷物などは車に積むなどの工夫が必要かもしれません。
フレームの強度が心配
「どんぐり PANELドーム 290-BC」の12面に対し、今作の「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」は、パネルが5面となっているため、パネル部分のフレームが長くなっています。
長くなっている分破損のリスクも上がっていると思われます。
フレームは、グラスファイバー製なので、多少のたわみには耐えられます。
しかし、疲労による経年劣化や、設営の順番ミス、ゆがんだ状態で無理にパネルを引っ張るなどが破損の原因になります。
パネル跳ね上げ式のテントは、その特性上どうしてもフレームの破損は避けられない宿命で、特に連結部分のハブ付近が折れやすくなります。
交換部品の別売りなど、自力で修理できるような仕組みだと良いですね。
どんぐり PANELドーム 260-BEはどんなユーザー層にお勧め?
「Tradcanvas どんぐり PANELドーム 260-BE」は、今後人気が高まりそうなテントですが、現時点(2025年4/5)ではあまり注目度は高くないようです。
設営と撤収が容易なことから、小さなお子さんや、ワンちゃん猫ちゃんなどのペットと同伴で楽しまれるユーザーにお勧めです。
デザインやカラーリングもオシャレで、映え的にも良いでしょうから、キャンプ初心者さんや、女性だけのペアやソロキャンプにも良さそうですよね。
購入方法は、ロゴスオンラインショップのほか、楽天、Amazonなど、各ネットショッピングサイトで購入が可能です。
45,927円と最安で販売されてるアウトドア系ネットショップ「ナチュラム 」以外では、49,500円と定価での販売です。
ナチュラムで購入するか、ポイント還元率が最も高いショップを選ぶのがお得ですね。(2025年4/4時点では楽天が最もポイントが高いようです)
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