投げ竿にも状況や釣り方によってスペックがあり、ターゲットやフィールドの状況に合わせて、長さやオモリ負荷が違うことはご存じだと思います。
今回は一般的な投げ竿の長さ、405と425の飛距離について解説していきますので、投げ竿を購入する際に是非参考にしてみてください。
投げ竿の425と405の飛距離はどう違うのか
一般的に多く使われている投げ竿の長さは405と425の二種類ですが、20㎝の違いが飛距離にどう影響するのか解説していきます。
長ければ長いほど遠くへ飛ばす能力が高いが
投擲スタートからリリースまでのスイングの距離が長くなる分、計算上では405より425の方が飛距離は出ますが、それはあくまでも同じスピードで竿を振った場合の話で、405と425のたった20㎝の長さの違いでも竿の振るスピードはかなり変わります。
サーフでのキス釣りなどは、405は425に比べてキャスト時の空気抵抗が少なくシャープに振り切れる分、回転投法などの遠心力を加えた投擲方法を使用することで長い竿よりも短い竿の方が降り抜きやすく飛距離も出しやすくなります。
※回転投法は難易度の高い危険を伴う投法で、北海道では実釣での回転投法はマナー違反と取られる場合もあるので注意しましょう。
竿を早く振れば飛ぶの?
405の方がシャープに振り抜ける分飛ばしやすくなる一方で、ロッドは曲がった後の戻る反発力を利用して仕掛けを飛ばすものですから、単純に長さと速さだけが飛距離に関わるわけではなく、しっかりとロッドを曲げることができないとスイングスピードを上げても飛距離は伸びません。
投げ竿でのキャストは、投擲の始まりからリリースまでオモリの負荷をロッドに乗せ続けないと飛ばないので、ルアーロッドのように「ピュッ」とか「シュッ」という音は出ず、「ブウォン」という重めの音が出ます。
投げ竿でルアーロッドのような音が出る人はオモリを上手く拾えていない投げ方で、リリースポイント近くで初めてロッドにオモリの負荷が掛かることも多く、ロッドのティップやバットなどの一部分のみに力が加わるため最悪ロッドを折ってしまうことがあります。
425も405も飛距離は投げる人次第
425は長い分曲げやすいですがスイングスピードは405より劣ります。405は短い分曲げにくいけどスイングスピードが速いので、背筋や腕力が強くキャスト時に竿をしっかり曲げられる人は405の方が飛距離は出しやすくなります。
また、腕力のない人でも425の方が長い分曲がりやすいので、堤防など高さのあるところからキャストする場合は425の方が飛距離を出しやすくなりますし、サーフなど高さのない所からキャストする場合は405の方が飛距離が出しやすくなります。
初めて遠投用ロッドを購入する際の長さとオモリ負荷
425と405の違いについてはある程度理解していただけたという解釈で話を進めていきます。
初めての投げ竿は425を推奨
遠投用の投げ竿は初めての人が使うとすごく硬いと感じると思います。竿は曲げなければ飛ばすことができないので、体格や体力よりも曲げやすい425をおすすめします。
体格や腕力で選択する場合
釣具店では、体格の小さい方には405を勧めるスタッフもいますが、竿の長さよりもオモリ負荷で選ぶ方が大事です。
- 大柄で腕力に自信のある方はBX(33号)以上
- 小柄で腕力に自信のない方はCX(30号)
竿のの種類や振出竿と並継竿の違いなどもかなり大きいので、あくまでも参考値ですが、一般的な成人男性ならCX(30号)程度は扱うことができます。
ロッドの種類によっても硬さにかなりの違いがある
投げ竿はここ20年で大きく変わり、昔は反発力に特化したガチガチの硬い竿が多かったものが、最近はより曲げやすくマイルドな仕様に変化していて、初心者向けのロッドが増えてきました。
シマノの人気機種であるスピンパワーとサーフリーダーを比べてみると違いがよく分かりますが、同じBXでも硬さは全然違いますし、特にスピンパワーは振出竿だと曲げられるものが並継となると中々曲げられなくて苦労することもあります。
10年以上前の投げ竿に比べて現行の投げ竿はかなり投げやすくなっていますが、スピンパワーならCX、サーフリーダーならBX程度が無難な選択になるでしょう。

ちなみに硬い竿は魚のアタリが出ないのでおすすめしないという意見も多いですが、真っ向から否定している記事を書いているので是非参考にしてみてください。

管理人のスペック
- 身長:山本kid徳郁と同等
- 体重:井上尚弥と同じバンタム級(そろそろスーパーバンタム級に転向しそう?)
- 使用ロッド:スピンパワー405CX サーフリーダー405CX サーフリーダー425BXT
- 自己最長計測飛距離:151m(サーフリーダー405CX ナイロン2号 25号シンカー使用)
10年前の記録なので今はもう無理だと思いますが、フルキャストしなくても100m程度は飛ばせるので、平均的な成人男性程度の体力のある方ならもっと飛ばせると思います。
飛距離はロッドの長さと投げる人の技術によって大きく変わる
今回は、ロッドの長さによる飛距離の差について解説しました。
425でも405でも投げる人によって飛距離が出やすかったり出ずらくなることがありますが、根本はロッドをしっかり曲げることが飛距離に直結しますから、最初に購入するロッドは曲げやすい425をおすすめします。また、飛距離はロッドよりもリールの性能によって大きく変わるので、浅溝スプールが搭載されている遠投用のリールを使用しましょう。
投げ竿での遠投時はラインを抑える人差し指にかなりの負荷が掛かります。素手で行うと怪我をすることがあるので、必ずフィンガーガードを使用してください。

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