暖かい日が多くなり、北海道でも本格的なキャンプシーズンに入る6~7月は、キャンプ場での昆虫採集が楽しくなる季節です。
北海道は壮大な大自然の中でキャンプを楽しめる施設がたくさんありますが、逆に自然が豊かすぎてファミリーキャンプにはあまり向かないようなキャンプ場もあります。
今回は、小さなお子様も一緒にクワガタ捕りなどの昆虫採集を楽しめる、ファミリーキャンプ向けの施設を一挙ご紹介!
キャンプ場でのクワガタ採集のポイントと注意点
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北海道内の自然が多いキャンプ場なら大抵の所にクワガタが生息していますが、いざ捕まえるとなると中々見つけられなくて案外難しいものです。
ここではクワガタが採れやすい条件や、キャンプ場での昆虫採集のマナーなどを紹介します。
クワガタの好きな場所
クワガタは主に樹上にいて、樹木から染み出す樹液を吸って生活しています。クワガタはクヌギの木にいると多くの本やサイトで紹介されていますが、北海道にはクヌギはないのでミズナラ・コナラ・ハルニレ・カシワなどが主な対象木となります。
キャンプ場でのクワガタの採集方法
クワガタは薄暗い雑木林の中よりも陽当りのいい場所にいることが多く、敷地内の樹木で見つけることができますが、夜間の街灯下などでも見つけることができます。
クワガタが採れやすい条件
雨上がりなど風がなく湿度の高い蒸し暑い夜は好条件で、夜から朝にかけて気温が17℃を下回らない日は絶好の条件です。
逆に、風が強かったり冷え込むような日はあまり期待できません。
北海道でクワガタが最も多く採れる季節
地域にもよりますが、クワガタが最も多く採れやすいのは6月の下旬から7月の中旬頃です。クワガタは羽化して地表に現れた後、月明かりから出る紫外線を頼りに餌や繁殖相手を探すために飛び立つのですが、時々月明かりと間違えて水銀灯に飛んでくることがあります。
特にオスの方が早い時期に地表に現れることが多く、水銀灯に集まったオスのクワガタたちは、外敵に襲われることがなければ樹液に集まるメスを探しに森の中へ入っていくため、7月下旬以降は立派なオスを見つけることが難しくなります。
ちなみに、紫外線の発生しないLEDの街灯は基本的に虫は集まりません。
キャンプ場でのマナーやルール
キャンプ場内は他のキャンパーも大勢いるので、いくら子供と言えど他人のテントの周りをうろついたり、午後9時以降の夜間に大声を出しながら歩き回ると迷惑になるので十分注意しましょう。
敷地の外に出ると一般道など車が多く通る道もありますし、敷地内でもそのまま自然を残してあるところも多く、ヘビやスズメバチなどの危険な野生動物がいることもあるので、子供だけで行かせずに必ず大人が付き添うようにしましょう。
熱中症に注意
子供は夢中になると暑さも忘れてしまいがちです。北海道と言えど夏は暑い日も多いので適度に休憩をさせてしっかり水分補給をさせてください。
北海道のクワガタ採集ができるファミリーキャンプ向けのキャンプ場
山に近いキャンプ場であれば、大抵のキャンプ場で見つけることができるクワガタですが、比較的安全で小さなお子さんも一緒に楽しめるキャンプ場を紹介します。
安平町ときわキャンプ場(おすすめ度★★★☆☆)
- HP:https://www.town.abira.lg.jp/midokoro/shisetsu/camp/91
- 住所:〒059-1502 北海道勇払郡安平町早来北進98番地45
- 料金:2000円~
- 予約:要(2ヶ月前から可能)
- チェックイン/チェックアウト:午後1時/午前11時
- クワガタ採集シーズン:6月下旬~8月上旬
- クワガタの種類:コクワガタ・ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ
札幌市中心部から車で約1時間10分。
スピードスケートで有名な橋本聖子氏のせいこドームや、野球場がある広大なときわ公園内の一角にあるキャンプ場です。
住宅地が近いですが、周囲は森に囲まれていて、車が多く行き交う大きな道路もないので静かに過ごせます。
クワガタ採集はキャンプ場内でもできますが、夜間はせいこドーム周辺など、ときわ公園内の街灯下でも見つけることができます。車通りはほとんどないですが、街灯の少ない暗い道も通るので必ず大人が付き添うようにしましょう。
モラップキャンプ場(おすすめ度★★★★☆)
- HP:https://www.qkamura.or.jp/shikotsu/camp/
- 住所:〒066-0283 北海道千歳市 支笏湖温泉
- 料金:1000円~
- 予約:要
- チェックイン/チェックアウト:午前11時/午前10時
- クワガタ採集シーズン:6月中旬~7月下旬
- クワガタの種類:ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ
札幌市中心部から車で約1時間20分。新千歳空港から車で約40分。支笏湖の畔にあるキャンプ場です。
ハイシーズンはすぐに満杯になってしまい入れない人もいるほど人気のキャンプ場で、2022年より完全予約制になっています。
湖畔沿いに長いテントサイトがあり裏側に山がありますが、自然のままの状態を残してあるのでむやみに入らないようにしましょう。
キャンプ場内はどこでもクワガタを見つけることができるほど数が多く、焚火の灯りに飛んでくることもあります。
売店付近や駐車場の街灯など採集場所はあまり多くはありませんが、数が多いので比較的容易に見つけることができます。
穂別キャンプ場(おすすめ度★★★★★)
- HP:http://www.town.mukawa.lg.jp/2646.htm
- 住所:〒054-0201 北海道勇払郡むかわ町穂別稲里553−8
- 料金:2500円~
- 予約:要(フリーサイト以外)
- チェックイン/チェックアウト:午前1時/午前11時
- クワガタ採集シーズン:6月中旬~8月上旬
- クワガタの種類:ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・コクワガタ・その他
札幌市中心部から車で約1時間40分。新千歳空港から車で約1時間。
山奥にあるキャンプ場ですが、国道274号線沿いにあるので迷うことはありません。
キャンプ場は広大で、敷地内には遊具や川なども流れていて子供の遊び場になっています。
周囲の木々や街灯下で簡単にクワガタを見つけることができますが、クワガタ採集目的で訪れるキャンパーも多いのでタイミング次第では全く捕れないこともあります。
周囲の山々はクマの生息域なので、林道などむやみに立ち入らないようにしましょう。
ニセウ・エコランド(おすすめ度★★☆☆☆)
- HP:http://www.town.biratori.hokkaido.jp/kankou/spot/spot9/
- 住所:〒055-0414 北海道沙流郡平取町字岩知志67−6
- 料金:500円~
- 予約:要(フリーサイト以外)フリーサイトは自転車・バイクの来場者限定
- チェックイン/チェックアウト:午前1時/午前11時
- クワガタ採集シーズン:6月中旬~8月中旬
- クワガタの種類:ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・コクワガタ・その他
札幌市中心部から車で約2時間20分。新千歳空港から車で約1時間20分。
平取町にある小さなキャンプ場で、ホタルが見られるキャンプ場で有名ですが、ホタル以外の昆虫も盛りだくさんなキャンプ場です。
自転車やバイクで来場するソロキャンパー以外は、オートキャンプ限定で車を横付けできる上、清潔なトイレとシャワー室がありファミリーキャンプにもおすすめです。
周囲にハルニレやミズナラなどの樹木があり、運が良ければクワガタを見つけることができます。
夜間は管理棟前の街灯下で見つけることができますが、昼夜問わずアブやハチなどの様々な昆虫も多いため対策を行った方が良いでしょう。
サイトはきれいに整備されているので快適にキャンプを楽しむことができます。
小さなお子さんとクワガタ採集をする際の注意点
キャンプ場での行方不明事件について記憶に新しいところだと思いますが、子供は想像以上の行動力があります。
ワカサギ釣り場のガイドをしていた時に時々ありましたが、親御さんがしっかり見ていないとあちこち動き回り氷の穴に足がはまってしまいビショビショになっているお子さんも何度かおられました。足が濡れるとか服が汚れる程度ならまだ良いですが、いなくなってしまっては大変ですよね。
最後に、お子さんが迷子にならないような対策法や便利なアイテムをご紹介します。
発光ブレスレット
暗い場所でよく目立つのでお子さんがどこにいるかすぐに見つけられます。
手首や足首に簡単に取り付けられて、ちょっとしたアクセサリー気分も味わえるのでお子さんも気に入ってくれると思います。
パナソニック ネックライト
軽くて簡単操作なので夜間のクワガタ採集などお子様の首に掛けておけば、足もとを明るく照らすことができて安心です。
虫が苦手なお父さんやお母さんにおすすめ
爬虫類の餌やりなどに使うトングです。お父さんは虫は平気だと思いたいところですが、意外と虫が触れない男性諸君が多いのも事実。クワガタは挟まれると結構痛いですし、そんな時はこのトングで捕まえて虫かごに入れましょう。
他にもクワガタが採れるキャンプ場はたくさんあります
実際に過去に多くのクワガタを捕まえたキャンプ場をご紹介しましたが、北海道にはまだまだクワガタが採れるキャンプ場はたくさんあります。
設備が充実しているファミリー向けのキャンプ場情報を網羅しているキャンプ場のガイドブックなども参考にすると良いでしょう。
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