仕事はどんな内容のものであってもそれは尊いものですが、働く人にとって心身への負担は少ないに越したことはないです。
中でも飲食業界。
労働力の割に利益率が低く、従事者への報酬が少ないことも挙げられますが、調理師という免許制度がありながらも従事すること自体に免許が必要ないというところにも問題があります。
そこで僕が働く飲食業界を勧めない理由と裏事情も織り交ぜて解説していきたいと思います。
飲食業界は今後衰退していく
コロナ禍においてサービス業関連の業種が軒並み下降傾向にあり、中でも大打撃を受けているのが観光産業と飲食業界です。
今後、コロナが終息すれば徐々に客足は戻ってくると期待したいところですが、新しい生活様式に慣れてきた人たちは警戒心を持ったまましばらくはこの状態が続くことが予想されます。
今までのような業態では客足が戻ることはなく、飲食の中でも限られた業種しか生き残ることはできなくなるでしょう。
業態自体に問題がある
飲食業界でも様々な業態があり、給料形態も様々で、
完全実力主義な会社もありますが、飲食店を営む会社は飲食以外の業態を持っていることも多く、大半はほぼ年功序列制の会社です。
実はこの年功序列制に問題があり、飲食業界は昔から上下関係に厳しいところが多く、上司や先輩には逆らえないという見えない力が働いていました。
僕はそれでも違うと思えば逆らってきましたが、結果的に給料が上がらなくなったり無意味な転勤を課せられたりしてきました。
言い方が悪いですが、年功序列は熱意のある若手を潰し、働かない中年を増やします。
それでも頑張る若手はいますが、頑張った成果が目に見えてこないと、年を取るにつれてやはり働かない中年になってしまうんですよね。
そうして次の若手を潰しにかかるんですよ・・・怖いですね。
これは飲食業界だけでなく国が給料を決める公務員や教員もそうですが、お客様が給料を決めているといっても過言ではない飲食業界においても同じことが起こっているんですよね。
飲食業界でも伸びる業種はある
衰退する理由は要するに供給のみで需要がないところで、それが今の飲食業界の現状なのですが、中でも需要がある業態もあります。
例えば給食関係。
病院や施設、社員食堂などがそれにあたります。
高齢化社会が進む中で特に病院や老人ホームの利用者は増える一方で、特に医療施設での給食業界はここ20年の間で急成長していますし、今後も伸び続けていくでしょう。
働く年齢層は若い人も多いですが、50代や60代といったシニア世代のパート社員が中心になって企業を支えているのが現状です。
現在需要に対して供給が足りていない状態なので案外狙い目なのかもしれませんが、プライドの高い人はやめた方が良いですね。僕がそうでしたから。
行けば理由はわかります(笑)
最後に
飲食業界の裏事情を書いてみましたが、一番怖いのは頭のキレる経営者です。
基本的に経営者は人件費が一番金がかかるのを知っていて、できるだけ人を多く使いたくないわけですから、人がやらなくてもいい仕事(食品の加工や接客)は機械にさせようと考えます。
確かに機械を使うには初期投資がかかりますが、動力さえあれば休むことなく壊れるまで使い続けることができる一方、人間だと休ませなければ壊れますよね。
機械は文句も言わず黙々と同じ作業を同じスピードでこなします。しかも交通費を払う必要もないですし有給休暇を与える必要もありません。
来店客の案内や、食材の仕込みなどが自動化されるようになると、いずれ調理師や接客という職業が淘汰されていく時代が来るでしょう。