「実話」約30年前に湖畔の廃ホテルで起きた信じられない出来事

10代の頃勤めていた職場は若い人たちが多く、みんなとても仲が良かったせいか仕事が終わってからの談笑が毎日の日課になっていました。

時には明け方まで話し込んでいることもあり、陽の長くなる夏は明るくなってから帰宅することもしばしば・・・

そんな楽しい談笑中に最も楽しかったのが怪談話で、深夜ということもあってすごく盛り上がっていました。

そんな中一人の先輩が〇〇湖の湖畔に廃ホテルあるの知ってる?という話になると、まるで示し合わせたかのようにみんなで行ってみるかということになりました。

恐怖よりも好奇心が勝る初めての本格的な肝試し

先輩たちの車二台、男人4人女3人の合計7人で出発。

車内でもその廃ホテルの噂話や恐怖体験談などで盛り上がっていました。

廃ホテルの前の広場に駐車し全員で向かおうとしたところ、女性陣の中の一人がやっぱり怖いから車で待っているということで、最終的に女性陣3人全員と男一人が車内に残って待つことになり、先に行ったグループが戻ってきてから交代しようという話になりました。

最初に行くのは一度だけこのホテルに肝試しに来たことがある怖いもの知らずのイケメンの先輩と、ちょっと頼りない感じの今でいうオネエ系の先輩と僕の3人に決まり、車から持ってきた懐中電灯を片手にさっそくホテルの入り口に向かいます。

入り口に入る時先輩がこう言いました。

「一つ約束してくれ、何があっても絶対に一人で走って逃げ出さないこと」

※写真はイメージです

 

廃ホテルに潜入

営業をやめてからどのくらいの年月が過ぎているのかはわかりませんが、建物内はかなり痛みが激しく床や壁など所々に穴が開いていて割れたガラスの破片が散らかっている中、足元に気を付けながらまずは一階を探索します。

入り口を入るとロビーがあり目の前がフロントとなっていて、カウンターの端にピンクの公衆電話があります。

噂によるとこの公衆電話は突然鳴ることがあり電話に出ると知らないところへ連れていかれるそうです。

怖いもの知らずの先輩はそんな話をしながら受話器をとり「もしもし、もしもーし」と話し出しますが特にこれといった変化はありません。

カウンターの中にはアダルト向けの雑誌や漫画などが散乱していて人が入っている形跡があります。

フロントを過ぎ奥へ進むと8部屋の客室があり、腐敗や劣化などで壊れてドアがない部屋の中を覗いてみると布団が敷いたままの部屋があったり、浴衣がそのまま掛けられている部屋もあります。

もしかしたら誰かがここで寝ているのかもしれません。

この辺りから少しずつ恐怖感が出てきますが、怖いもの知らずの先輩はどんどん奥へ進んでいきます。

一階部分最奥へ

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客室を過ぎると行き止まりとなり突き当りにドアがあります。

ドアを開けると向こう側に離れのような建物があります。橋だったであろう形跡がありますが跡形もなく崩れてしまってそのまま下に降りて地面を歩いて離れへ向かいます。

配管やら崩れたブロックが散乱していて歩きにくい中離れに到着、ドアを開けるとロッカーのような物?どうやら大浴場のようです。

美しい湖面が見えそうな広くていいロケーションの大浴場ですが、浴室に入ると線香やタバコ、小銭などが供えられていて一気に恐怖感が湧いてきます。

さすがの先輩も何かを悟ったのか、あちこち触ることなく一度戻って二階へ行こうと言います。

※写真はイメージです

二階部分へ

一度フロントまで戻りロビーにある螺旋階段を上り二階へ向かいます。

螺旋階段も底板が抜けてボロボロになっている部分があるので慎重に二階へ向かいます。

二階部分は一階ほどボロボロにはなっておらず、所々床が抜けそうになっていますが何とか歩ける状態です。

客室ははっきりと覚えていませんが全部で12部屋だったと思います。

部屋は全てドアが閉まっていて、怖いもの知らずの先輩は全てのドアを開けていきますが、三番目のドアを開けようとしたらドアが外れて倒れてしまいものすごい勢いで砂埃が舞い上がります。

落ち着いたのを見計らって残った部屋のドアを全て開けましたが、これといった変化もなくちょっと期待外れといった感じの先輩。

部屋の中に入り色々見て回りましたが、昔ながらのコイン式のテレビやレトロな置き時計、押し入れの中には布団などが入っていて比較的きれいでここまではあまり人が入っていない印象です。

二階部分最奥へ

客室を過ぎ廊下の突き当りにあるドアには非常口と書いてあり、僕がドアを開けて中に入ろうとするとそこには何もなくいきなり外の景色が飛び込んできました。

おそらく非常階段があったのでしょうが、崩れてなくなっているため危なく二階から転落しそうになり先輩二人が体を押さえてくれて落ちずに済みました。

結構長い時間建物に潜入していたようで空がうっすらと明るくなってきています。

先輩二人にお礼をいい一度外に出て待っているグループに交代しようという話になり、三人で外に向かうために振り向いた瞬間にそれは起こりました。

 

 

 

 

 

 

僕たちがさっき開けたはずのドアが全部閉まっていて

壊れて外れたドアすらも元通りになっています。

 

 

 

 

驚いた三人は言葉が出ないままその場にじっとしていました。

ほんの数秒のことだったと思いますが感覚的には数分にも及ぶ長さに感じました。

季節は雪解けの三月下旬、深夜にもなれば氷点下まで下がってもおかしくない時期です。

一歩足を踏み出そうとした時、床下から生暖かい風が吹いてきた途端三人は外に向かって無言で走り出していました。

フロントの前まで来た時に何やら外が騒がしい・・・

車で待機中の女性陣が大声で何かを叫んでいるようです。

急いで車まで走っていくと不思議そうな顔をした女性陣と待機番の男。

「ずいぶん早かったね、10分くらいで戻ってきたから相当やばい感じだったんじゃない?」

三人は何も言えず先輩がこのホテルは老朽化が酷いから今日はもう止めて帰ろうと言いました。

つじつまの合わない疑問を残したまま解散とその後

僕たち三人は結構長い時間廃ホテルの中にいたと思います。

ホテルに到着したのは午前2時半を過ぎていて、そこから話し合って三人でホテル内に潜入したのがおそらく3時頃だったと思います。

二階に上がって突き当りのドアから外に転落しそうになった時はもうすでに外は明るくなり始めていました。

しかし、開けたドアが勝手に閉まっていることに恐怖を感じ外に飛び出した時はまだ真っ暗で、車で待機中の4人は車内で恋愛話に花が咲いていたと・・・

確かに、車載の時計を見ると3時半にもなっていない。

実際に中に入った三人はどうにも説明ができないまま一言も言葉を発さずに解散しました。

その後も相変わらず深夜の談笑は続いていましたが、廃ホテルの話は一切出ることもなく僕はその職場を退職。

しかし、その肝試しが原因だったのかはわかりませんが10年もの間毎晩のように金縛りに悩まされていたのです。

もしかしたら他の二人の先輩方もその後何かしらの異変があったのかもしれませんが、今は疎遠となってしまってどこにいるのかもわかりません。

もし、この文章を読んで思い当たることがありましたらご連絡をいただければ幸いです。

最後に

今はこの場所には何も残っていませんが、かつては有名な心霊スポットでした。

興味本位で心霊スポットに行くことは決して良いことではありませんのでくれぐれも安易な気持ちでこのようなところへは行かないようお願いいたします。

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