地震が頻発する原因と備え

2021年3月15日

2011年3月、東日本大震災により多くの方が犠牲になりました。

あれから10年、先日も東北地方でかなり大きな地震がありましたが、気象庁では東日本大震災の余震であると発表しています。

本来、余震とは大きな地震が起きた後に周辺での地震活動も活発になることにより比較的小さな地震を頻発させることがあるというものですが、長い期間比較的大きな地震がだらだらと続くこともあり、どれが本震でどれが余震なんてわからないものです。

そして、その地域に住んでいる人にとってはそんなものはどうでもよく、ただただ怖いだけですよね。

しかし、地震のメカニズムにおいて知識を得て対策できることをしておくことは決して無駄にはなりません。

同じ地域に集中して地震が起こる場合

狭い地域で地震が頻発している地震を群発地震と言いますが、群発地震は震源が浅く規模の小さい地震が多く発生するのが特徴で火山などの影響が大きいと言われています。

群発地震ではなくても地殻変動などの影響により頻発していた地震から大きな地震を発生させることもあるため注意が必要です。

2018年9月の胆振東部地震から約一年前の2017年7月1日、胆振東部地震と同じ胆振中東部を震源とするM5.1最大震度5弱の地震があり、この地震に関してはそれほど注視されていなかった印象ですが、実は2016年から2017年にかけて、この付近ではM3.0前後の小さな地震が集中的に頻発していました。

この付近に住んでいる者としては過去に厚真町や安平町でこんなに地震が頻発した話は聞いた事が無かったですし、その中でも震度5弱もの大きな地震があったことに少し心配をしていましたが、2018年に入ってからはほとんど地震が無かったため、安心していたところにM6.7最大震度7にもなる胆振東部地震が発生しました。

この経験から、頻発していた地震が収まってからも大きな地震が起こる可能性があるということも考慮して対策をしておくことが大切です。

最近だと和歌山県北部に集中して小さな地震が頻発しています。専門家の話では必ず大きな地震が起こるというわけではありませんが、可能性もあるということを考慮して備えておいた方が良いとのことです。

※3/15 0:40 追記

3/15 0:26 和歌山県北部で最大震度5弱の地震がありました。

地震を予測していたということではありませんが、実際に大きな地震が発生してしまったことから、被害を最小限に抑えるためにも今後も注意しながら対策を行っておくことが重要です。

地震予知研究はどこまで進んでいるのか

東日本大震災のきっかけとなった太平洋プレートがユーラシアプレートに潜り込むメカニズムがはっきりと解明されている物などに関しては、大きな地震が発生しやすいと大凡推測できるものとし、南海トラフのように30年以内にマグニチュード8~9クラスの地震が起こる確率が70%以上と政府の地震調査委員会が発表している例もあります。

しかし、現在の科学ではいつどこでどのくらいの規模の地震が発生するといった予測はできません。

中には個人的に地震予測の研究をしている人も多く、胆振東部地震の際も地盤の沈降や隆起による地震の予測と謳って後付けの予測的中結果を報告していた某大学の名誉教授もいましたが、その精度はかなり広範囲によるアバウトなもので直接胆振を指すほど的中していたものではありませんでした。

また、緊急地震速報がどの程度防災に役立つものなのか疑問視している人も多いと思いますが、緊急地震速報は地震発生時の初期微動(P波)を捉えそのP波の規模からどのくらいの震度になるかを予測計算し、危険と判断された場合に緊急地震速報として携帯やテレビなどに流れるようになっています。

しかし、震源の深い地震の場合は地震が発生してから揺れが地上に到達するまでのタイムラグが発生するため、間に合うかほぼ同時に緊急地震速報を流すことができますが、震源が浅い直下型地震などはP派を検知したころには本震(S波)がすでに到達していることもあり地震発生後に緊急地震速報が流れる場合が大半です。

地震発生後に速報が流れるのであれば必要のないシステムだと思う人もいるかと思いますが、例えば車の運転中であったり深夜の寝ている時間帯であったり、たとえ揺れに気付くのが先だったとしても揺れの中でスマホの場所を探すのにも胆振東部地震の時に役立ったので個人的には必要なシステムだと思います。

地震の前兆説

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ナマズが狂ったように騒ぎ出すと昔の人はよく言ってましたが、はっきりとした根拠はないようです。

ですが、動物には人間にはない感覚があると言われていますし、地震大国日本のお年寄りの経験則は参考にしておいて損はないのかもしれませんが、基本的に多くの人が言っているからといってそれをまた拡散することは良いことではなく、逆に被災者を混乱させることもあるということを認識しておく必要があります。

人工地震説

人工地震とは、人工的に地震を起こすものではなく、核実験や地殻調査などの目的で地中の中に発破をかけるもので、核の保有ができない日本において人工的にM6.0以上の大きな地震を人工的に起こすことは不可能でしょう。

よって、人によっては機密組織などによる国民に隠して何かしらの実験を行っているものと勝手に推測し主張しています。

新型コロナウイルスもそうですが、災害や疫病などが多くの被害をもたらす度に陰謀論を唱える人が増えますが、まずは根拠を調べ何のために行っているのかを説明できるところまでいく必要があります。。

そのためには猛勉強して一流大学を出て立派な研究施設に入りその後政治家になることをお勧めします。

その間に我々一般人は自分と大切な人の命を守るために最善の方法で災害に備えます。

地震雲説

地震雲と呼ばれるものが地震発生を予測できる根拠は何一つありませんと気象庁が発表しています。

そもそも、2019年日本国内で地震震度1以上を観測した地震は 1,564回、胆振東部地震のあった2018 年は 2,179 回です。

2018年を例にすると一日に平均6回もの地震が国内で発生している計算になります。

地震発生時におかしな形の雲を見れば地震雲だと根拠づけたくなる気もわからなくもないですが、地震雲と呼ばれる雲のほとんどが飛行機雲や巻雲、巻積雲で、上空の気流のいたずらで普段見かけない形になっているものが大半です。

▼写真の雲は巻積雲

大きな地震がある度にSNS上で地震雲を見たから注意してという人が増えますが、実はそれはとても恥ずかしいことなのです。

信じるのは自由ですが、根拠のないいい加減な発信だけでもやめていただくよう検討していただきたいと思います。

もしかしたら将来地震雲について研究が進み地震予測のきっかけとなる日が来るかもしれませんが、その時は目一杯どや顔してくださればいいですし現時点での地震雲説は被災者の混乱を招く可能性があるのでやめましょう。

地鳴り説

大きな地震の前に下から突き上げるような振動が来ると言いますが、おそらく近所で大型車が通ったか横綱がしこ踏んでいるのかもしれません。

確かに胆振東部地震の時は深夜3時の本震発生後から余震とは別にゴゴゴゴといった下から突き上げるような地響きがあったのは事実です。

これはSNSでもかなり拡散され、実家の母親からも苫小牧で地鳴りが酷くて数時間以内に大きな地震来ると自衛隊から聞いたと連絡が来たくらいです。

その後もかなり頻繁に余震が頻発しましたが、地鳴りが直接本震を起こしたという根拠はなく、2018年9月の胆振東部地震以降2019年2月21日に起きたM5.8最大震度6弱が最大規模の余震で、本震以上の規模の地震は一度もありませんでしたし、地鳴りが起きていたのは本震から約1週間程度と記憶しています。

動物の異常行動

冒頭に書いたナマズの話もそうですが、海岸にイルカやクジラ、深海魚が打ち上げられたなど、天変地異の前触れだと信じる人もいるかもしれません。

ですが、研究機関などで調査が進められた結果、深海魚に関しては根拠はないことが証明されています。

人間ですら普通じゃない人もいるのですから、人間ほど知能が発達していない動物が知能の高い人間から見て意味不明の行動を起こすこと自体は何ら不思議ではありませんよね。

動物が異常行動を起こす原因が地震予知に役立つことが究明解明されるのが先か、それとも動物と会話ができるようになるのが先なのか、もしかしたら昔からの言い伝えの中に隠れているのかもしれませんね。

最後に

ちょっとふざけて皮肉を書いてしまいましたが、胆振東部地震の被災者の経験から、人づての情報には一切関知せず、災害時は気象庁が発表している内容だけを確認して行動することが一番自重要なことだと体感しました。

災害直後はSNSを中心に急に色んな専門家が増えて根拠のない独自の持論を展開し始めます。

自衛隊が言ってたとか、どこどこの研究所の所長が言ってたとか、近所のおじさんが大丈夫だと言ってもできるだけ気象庁の発表には注意して聞いておくことをお勧めします。

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