登山家の野口健氏はツイッターで、こんな時は山で癒されたくなると思うが、山に行くには移動をしなければならないし、山が込み合えば感染リスクは高くなり、仮に事故が起き遭難者が感染していた場合、レスキュー隊に感染させてしまう危険性もあるとつぶやいた。
確かにこんな時こそ山で癒されたくなる。しかし、山に登るためには移動をしなければならない。山が混み合えば他の登山者に感染させるかもしれない。仮に遭難者が感染していたらレスキュー隊に移してしまうかもしれない。自然を相手にしている山屋には「待つ力」があるはず! https://t.co/9w9xRumvjG
— 野口健 (@kennoguchi0821) April 21, 2020
それに対しホリエモンこと堀江貴文氏は、山に登るより家で家族にうつされるリスクの方が高い。山が混んでいるなら人気のない山に登ればいいと反論したが、実際に遭難者が新型コロナウイルスに感染している可能性があり、救助者が自宅待機となった事例があったそうです。
確かに、山に登るには移動も必要ですし、装備や食料の調達に際しても人と会う必要があります。感染リスクだけに着目すれば家族間の感染リスクの方が高いと思います。
しかし、ここでの論点は双方全く違う視点からの意見であり、感染者を増やさないといった考えの野口氏に対し、堀江氏は自分がうつされないといった防衛策についての意見といった流れからの相違であり、堀江氏の考えは政府が提言している感染対策とは真逆の考えであると言って良いでしょう。
実際に自粛要請を無視して営業しているパチンコ店には客が殺到しています。
そのような現状から感染が広がり、知らず知らずの内に広まり自分の周りにも感染者が発生すれば通常の感染対策だけでは防ぎきれなくなります。
登山も釣りもキャンプも確かに三密にはなりませんし感染させるリスクはかなり低いと考えられますが、ホームセンターには連日のようにレジャー用品を買いに来る家族連れの姿もありますし、ワクチンが無い時点で節操のない人がいる限り自粛以外に終息させる方法はないのではないでしょうか。
先が見えない不安から、自粛だけではもうどうにもならないと考える人も多くいると思いますし、かといって医療崩壊が起きてコロナ以外の病気で治療中の患者が適切な治療を受けられなくなるのであればもちろん今後の経済にも影響が出てきますし、そうなれば自分のビジネスにも影響が出てくるのは頭の良い堀江氏であればわかると思います。
医療崩壊寸前といった現状を踏まえ、最前線で戦う医療従事者にとっては政府の方針に国民全員が従ってほしいという思いも強いでしょうが、堀江氏のような拡散力のある人が自己中心的な発言をすることによって群集心理も生まれることで、より不安感も高まるのではないでしょうか。