「ジョブ型雇用」飲食業界はどうなの?

最近は大企業も取り入れつつあるジョブ型雇用。

ジョブ型雇用ってなんですか?という人のために飲食店を例に説明すると、

飲食店で働くには調理や接客、その他に店舗の運営を担う店長いわゆる総括がいて、チェーン店であれば本社があって総務や経理、営業や広報など様々な部署が存在しますね。

ジョブ型雇用はそれぞれに適正の高い人材を配置するといったもので、

現在、日本の企業の大半がメンバーシップ型雇用といって、様々な部署で経験を積んで時間をかけて昇格していくのに対し、ジョブ型雇用は最初から専門家を雇うというものです。

ジョブ型雇用のメリットとデメリット

「ジョブ型雇用」のメリット

長い時間をかけて色々な部署を渡り歩く長期的な経験を必要とせず、一つの部署で専門的な仕事をするため、広く浅く少しずつ能力を上げる「メンバーシップ型雇用」よりも、給料が上がりやすかったりスキルの高い若年層がより能力を発揮することができるといったものです。

「ジョブ型雇用」のデメリット

新卒社員の仕事が限定され、成長の見込めない社員が淘汰されやすくなります。

また、企業側も適正な人員配置を行うための転勤や部署転換ができなくなるため、生産性が著しく下がるといった問題があります。

なぜ「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」にシフトするのか?

動物園で例えると、ゾウがエサを食べなくなったが獣医師に診てもらっても異常はない。

そういった場合、ゾウのことをよく知っている人を頼りにしたいと思いますが、動物園内にいる飼育員はゾウの面倒を見ながらキリンの面倒も見て、更にはカバの飼育も担当しているかもしれません。

動物園としてはキリンやカバよりゾウをなんとかしたいわけですから

「アフリカで30年ゾウの飼育経験があるよ!ゾウのことなら俺に任せろ!」

そんな人を積極的に採用したいわけです。

終身雇用が難しくなってきている現代社会において、年功序列といった一見平等にみえて平等じゃないシステムでは経営していくこと自体が無理な時代に突入しています。

飲食店におけるメンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の問題

飲食業の心臓部「調理師」にフォーカスして考えてみます。

一括りに調理師と言っても、それぞれ学んできたことは様々なわけで、大きく分けても、和食・洋食・中華と三つのカテゴリーがありますが、飲食店の現状としては、全て経験している方が就職や転職に有利となる場合が大半で、

僕自身も和洋中全て経験していて、書類選考さえ通過すれば不採用となることはなかったですが、慢性的な人手不足である飲食業界の特性上メンバーシップ型雇用を求める企業が大半で、調理師と言えどマネジメント能力を求められるシーンも多いですし、パソコンのスキルが必要であったりする機会も多いです。

そういった企業で勤めていた僕は料理長の経験もしていますしエクセルやワード、パワーポイントなど簡単な作業ならある程度パソコンも使えますが、だからと言って高い給料をもらっているわけではなく、和洋中全てにおいて高い技術を持っているわけではありませんし、企業としてはそれが当たり前と認識しているところが大半です。

ジョブ型雇用にしてもメンバーシップ型雇用にしても、企業によっては向き不向きな業態があり、人件費の問題なども含めると雇用形態を改革することはかなりのエネルギーが必要となりますが、年功序列制で仕事ができてもできなくても会社に長く在籍していれば一律に昇給させている企業は、若年層の成長が見込めず今後さらなる業績悪化と人出不足が加速化するでしょう。

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